「営業の仕事はもう嫌だ…」
今日はこんな状態になってしまった営業マンへおくるメッセージです。
今日の記事は、バリバリやる気のある人や営業の仕事がうまく行っている人は読む必要はありませんよ。
営業の仕事が嫌になる原因
「営業の仕事が嫌になったことは無いんですか?」
もし、こんなふうに聞かれたら「無いよ」って笑いながらかっこよく答えたいですが、正直に答えれば「そりゃあ、あるよ」になります。
私は約20年近く営業の仕事を続けてきましたし、どこの会社でも数字が良かったので恵まれている方だと思いますが、それでも「もう嫌だな…」って思ったことは何度もありますよ。
でも、なんで嫌になっちゃうのでしょうか。
ちょっと原因を考えてみました。
- 数字が上がらない
- 稼げない
- 目標やノルマがキツイ
- 職場の人間関係
- (世の中の)営業に対する猜疑心や嫌悪感
- 断りをもらい続けることによる疲弊感
- 「売ればいい」という会社や部署の方針への疑問
- 体力的な問題
- お客さんに頭を下げ続けることへの抵抗感
- 扱っている商品やサービスがお客さまのためになっていないという疑念
- 清濁の「濁」の部分が消化できない…
この他にもあげればきりがないくらい理由はあると思います。
そこで、今まさに営業が嫌になってしまっている(なりかけている)人に少しだけアドバイスをしますね。
嫌になった原因によって対応を変えよう
「どうすればいいですかね?」と聞かれたら「原因によるんじゃない?」というのが私の答えです。
例えば、「数字が上がらない」とか「稼げない」というのは自分次第で改善できますよね。
こういう「自分次第で何とでも出来る」ことに関しては、「嫌」というマイナスの感情ではなく、改善すべき「課題」として捉えるように習慣づけるようにしてください。
次に、「(世の中の)営業に対する猜疑心や嫌悪感」が原因の場合です。
実はこれ、意外と深刻な原因なんですよね。人間は使命感ややりがいを感じることであれば、多少無理してでも続けていけるのですが、全くやりがいを感じられないことは簡単に嫌になっちゃうんです。
表面的には「稼げない」「目標やノルマがキツイ」という原因の営業マンの深層心理には、実は「(世の中の)営業に対する猜疑心や嫌悪感」があったりしますからね。
というのは、お客さまの「営業マンへの猜疑心や嫌悪感」がいつのまにか「自分への猜疑心や嫌悪感」だと感じるようになってしまうからなんです。
人間には「承認欲求」があるので、「認められていない」という状況は非常にストレスになりますし、「嫌われている」となればそれはもう耐えきれません。
ですから、「自分が嫌われているのではない」という認識を持つようにしてください。
それだけでも、随分と楽になります。
営業マンを辞めた方がいいケース
最後にお話ししたいのが「営業マンをやめた方がいいケース」です。
私自身営業の仕事が好きですし誇りも持っていますが、その一方で営業だけが仕事ではないという気持ちもあります。
ですから、以下のような場合は無理して営業の仕事にしがみつく必要はありません。
- これ以上稼げないと、自分の能力では返せないくらいの借金になってしまう
- 体力的に限界で病気になってしまう(精神面も含め)
- 扱っている商品やサービスが粗悪
- 詐欺まがい、コンプライアンス上問題のある場合
- 営業以上にありがいのある仕事を見つけてしまった
よくよく考えたうえで「(営業以外の)違う道を行こう!」と決心したのであれば、それも致し方のないことです。
本日のまとめ
最後にもうひとつお話ししたいことがあります。
それは、営業の仕事には出戻りが多いということです。
「嫌だな」「もう限界だ…」
こんなふうに営業の世界から去っていった人が、数年後に営業の世界へ戻ってくることがけっこうあるんですね。
「隣の芝生は青い」じゃないですけど、外から見てるのと実際に足を踏み入れたのとでは、全く違う景色がみえますから、「やっぱり、営業の仕事の方が良かったな~」ってなるのでしょう。
ですから、気を付けて欲しいのは「燃え尽き症候群」的な「嫌」でないかということです。
今は嫌と思っていても、3日後、1週間後、1ヶ月後も嫌と思っているとは限りません。契約が取れて、ちょっと数字が上がっただけで忘れてしまうレベルの「嫌」もありますからね。
悪い状況は長くは続きませんので、「営業の世界から去る」というような重大な結論を出すときは、状況が悪いときではなく、いいときに考えて出すようにしてください。