ロープレをする意味は「質の高いルーチン」を定着させることにあります。
意味のないロープレにしないためにも、ルーチンの質アップを考えてロープレしましょう!
つまらないロープレにも意味があった!
私が大嫌いなものに「ロープレ」があります。
理由は、営業会社で行われているロープレのほとんどが「ありえないシチュエーション」で行われており、時間の無駄だからです。
上記は以前にロープレについて書いた記事ですが、その中に「ルーチン化したロープレは意味がない」とあります。
誤解を無くすために敢えて言いますが、「ロープレのルーチン化は意味がありませんが、質の高いルーチンを定着させるロープレには意味がある」のです。
トップ営業マンは質の高いルーチンを身につけている
女子プロゴルファーの宮里藍は、構えてからは約10秒で必ずショットするそうです。
これは、日々違う状況(気温、湿度、風、場所、体調、精神状況etc)の中、出来る限りいいパフォーマンスを発揮するために行っているとのこと。
確かに、野球で投げるたびにピッチングフォームが違うピッチャーやバットを振るたびにスイングが変わるバッターが結果を残すことは難しいですよね。
このように、どの世界でも一流と呼ばれる人たちは「質の高いルーチン」を身に着けています。
何も目的がない「惰性のルーチン」としっかりとした目的がある「質の高いルーチン」では同じルーチンでも全く違う性質だと覚えておいてください。
当然前者は一流で、後者は一流どころか普通以下の人の特徴です。
営業にルーチンが必要な理由
営業というのは、「いかに主導権を握れるか」にかかっています。
しかし、毎回同じ状況で商談が打てるとは限りません。
商談相手が遅刻してきて短時間商談になることもあるでしょうし、気難しい人、何を考えているかわからない人、やたらと話の腰を折ってくる人、猜疑心バリバリな人など、いろいろなタイプの人がいますし、上場企業と個人事業主など、相手の規模が大きく違うこともあります。
また、営業マンの体調やメンタルも一日として全く同じということはありません。
従って、いついかなる状況でも質の高い商談が打てるように準備しておく必要があります。
私は、数えきれないほど、新人社員や後輩社員、売れない社員に同行して現場のデモをチェックしたことがありますが、結果の出ない営業マンは「商談のクオリティーがバラバラで安定していない」という共通点がありました。
毎回質の高いデモを打つだけでも結果は出るものですよ。
ロープレは質の高いルーチンの練習
上記のような理由から、ロープレは質の高いルーチンを身に着けるという大切な目的があります。
何度も言いますが、私はロープレが大嫌いです。
だからと言って全くしなわけではありません。
くだらない先輩社員が相手の意味のないロープレからは出来るだけ逃れるようにしてきましたが、さっさと家に帰って5回も10回も喉が痛くなるくらいロープレをしたことは数え切れないほどあります。
感覚的には頭で覚えるというよりも体に叩き込むといった感じでやりましたね。
そうやって身につけなけば、難しい現場で頭の中がグルグルと回っているような状況でも質の高いデモが打てるレベルにはなりません。
精進しましょう。
本日のまとめ
私は過去に所属していた全ての営業会社の基本トークを今でも暗唱することが出来ます。
それは、誰よりも多くロープレをして体に叩き込んできた結果なんですね。
営業マンにとっての質の高いルーチンとは「どんな状況でも、クオリティの高いデモが打てること」と認識してください。
これが出来るようになっただけで、数字が上がるようになりますよ。