営業マンの経験は、今後営業を続けていく人だけでなく、生きていく上であらゆることに役立ちます。
特に、起業するのであれば営業マンとしての経験は必須です。
元営業マン仲間が起業して大成功している
私は、企業の社長の知り合いが沢山います。
法人営業を始めてからお客様として出会った方々も沢山いますが、営業会社で働いていた仲間が起業して社長になったという意味での社長の知り合いもいます。
その中には、営業経験を活かして「営業会社」の社長になった方もいますし、ご時世に合わせて「介護系の会社」を立ち上げた人や「IT企業」を経営する人など、本当にさまざま。
でも、口を揃えていくのは「起業前に営業マンを経験しておいてよかった」というセリフです。
ここからは、何故営業を経験しておくといいのかを考えてみましょう!
営業は商売の原点
元ライブドア社長の堀江貴文さんの著書「ゼロ」という本の中にも営業の重要性について書かれています。
ライブドアは、創業当時から技術は飛びぬけていましたが、しばらくの間、営業をおろそかにしていたらしいんですね
「これはまずい」ということで、法人営業を強化したら売り上げが伸びたというエピソードが書かれていました。
IT業界はWEBを使ったインバウンドマーケティングによって、人的営業は不要だと思ている方にとっては意外ではないでしょうか?
もちろん、GoogleやYahoo!のような検索エンジンで検索してやってくる見込み客もいますが、結局は沢山表示されるライバルサイトの中からクリックしてもらったり、サイト訪問してきた見込み客にアクションを起こさせるためには営業力が必要になってきます。
実際、WEBの世界でも元営業マンって活躍していますからね。
シンプルですが「売る」というのは商売の基本なのです。
営業は0を1にする仕事
会社という組織の中で働いていると、宣伝すれば物が売れていくと思ってしまいがちです。
しかし、どんな優良企業や大企業も、最初は0(ゼロ)からのスタートなんですよね。
有名ですが、ソニーの話を紹介します。
その昔、ソニーが無名だった頃に「トランジスタラジオ」を海外に売り込むという挑戦をしました。
現地に営業マンを在中させてお店に営業をかけますが、無名のソニー商品は置いてもらうだけでも大変な上に置いてもらってもなかなか売れません。
そこで、ソニーは勝負に出ます。
大々的に新聞に広告を打つのと同時に、サクラを雇ってソニーのラジオを買いに行かせたのです。
今やったら「ステマ」で問題になるような荒業ですが、その戦略が海外でソニー製品が売れるきっかけとなりました。
それほど、「0を1にする」というのは大変なことなのですね。
営業マンをやっていると、テレアポでも商談でも「アポを取る」「契約をとる」という「0を1にする業務の連続」ですので、自然とその大切なスキルが身に着きます。
外交員やフルコミッションは最高の環境
私のように自分から好き好んで「フルコミッションの会社」ばかりを選ぶ人も珍しいと思います。
しかし、私は過去を振り返って「経験してよかった」と本気で思っています。
当たり前ですが起業すると、売り上げが無ければ収入はありません。
もっと言えば、経費が掛かる分だけマイナスになります。
1ヶ月死ぬほど働いて収入無し
これは、経験してみなければ解らないプレッシャーです。
ビジネスをやっているといい時ばかりではありません。
特に世の中の流れが早くなってきていますので、今日まで順調だった事業が明日はどん底ということがあり得ます。
そして、企業をすると営業だけをやっているわけにはいきません。
人を雇えば「育成」、資金を管理する「経理」など、何から何まで自分でやらなければならなくなります。
「営業が忙しいから給与は一日ずらして明日支給するね」
こういうわけにはいかないわけです。
もし、「私は独立してやっていけるだろうか?」と思うのであれば、フルコミッションの外交員をやってみてください。
自分の弱さや足りなさに気が付くことができますので、それから起業するかどうか決めても遅くありません。
これは余談ですが、フルコミッションの外交員は「確定申告」をする必要があります。
独立する前に、経費や税金について少しでも知っておくのも重要なことです。
本日のまとめ
どんな業界でも、独立するなら営業力が重要!
「営業なんて誰でも出来るだろ」
悪い事は言いません。
こういう考えの人は借金を抱えて路頭に迷う可能性が高いので辞めておいた方が無難です。