
スマップの「世界に一つだけの花」は「人間は生まれながらにして特別な存在(Only one)だから、1番にならなくてもいい」というような内容の歌詞がウケてヒット曲になりました。
確かにその通りですし全否定するつもりはありませんが、一方で「オンリーワンを逃げに使う」のは違うと思いますし、「ナンバー1を目指して戦うべきときもある」と思います。
この記事では「間違ったオンリーワンの考え方」と「ナンバーワンを目指して戦う必要がある理由」について、私の個人的見解を大谷翔平選手のストレート並みの直球でお話させて頂きます。
厳しい内容になりますので、覚悟がない方はそっとブラウザを閉じてください…
読みたい方だけ続きをどうぞ!
目次
こんなオンリーワン思考は終わっている
自分の間違った考えに固執するオンリーワン思考
私がフルコミの営業会社で長年営業マンをしていたのはご存じだと思いますが、フルコミの世界は売れなければ「毎日お金が減っていく厳しいサバイバル」なんですね。
ですから、「時間をかけて売れる営業マンになる」なんてのは通用しませんので、私は売れない営業マンや新人営業マンに対して厳しいことをズバッと言うようにしていたんです。(それが愛情だと思っていたからです)
自分で言うのもなんですが、私はどこの営業会社でも売れる営業マンとして結果を出していましたので、ほとんどの営業マン達は「そうですね!」「分かりました!」と素直に受け止めてくれました。
ただ、そうでない営業マンもいて、そういうタイプの多くが「私は違うから」というオンリーワン思考の持ち主だったんです。
例えば、「圧倒的に数が足りてないよ!」とアドバイスすると、「いやいや、私には私の考えがあるから」と聞く耳を持たないなんていうのが代表例。
「意識高い系」なんて言葉がありますが、ろくに現場も経験したことがないのに「合理的な営業方法があるはずだ!」と数を否定する営業マンっていませんか?
自分のことをそんなに頭が良いオンリーワン人間だと思っているのでしょうか…
たいした能力もないのに、自分の考えに固執するオンリーワン野郎にならないでくださいね。
逃げ(自分を守るため)のオンリーワン思考
私が教材販売の営業会社で働いていたときの話です。
その会社もフルコミだったので人の出入りが激しかったのですが、辞めていく営業マンでこんなことを言う人が一定数いたんですよ。
「ここは俺の居場所じゃない。俺にはもっとふさわしい仕事(会社)があるはずだ」
私は、こういう言葉を聞くたびに「無い!」と思っていました。
別に辞めるのを否定する気持ちはなかったですよ。
フルコミですから、お金の問題もありますし。
ただ、売れないで辞めるときは、素直に自分の努力不足とか力不足を認めるべきだと思うんですよね。
カッコつけたいのか、自分を守っているつもりなのか知りませんが、私に言わせればダサいんですよ。
こういう人って、どんな会社(仕事)でも、仕事に限らずプライベートでも「何かうまくいかなかったとき」にオンリーワンを逃げに使うのを繰り返す人生を送るんだろうなぁ…
そもそも自分がオンリーワンだと思うのが間違い
すみません、かなり強烈な言い方になってしまいますが、「私はオンリーワンだ!」と本気で思っている人っておめでたいと思うんですよね。
例えば、メジャーで殿堂入りしたイチロー選手、今現在二刀流で大活躍の大谷選手、サッカーで言えばメッシ選手が「俺はオンリーワンだ!」と言えば「その通りです!」と素直に認められますが、あのレベルの人って世の中にどれだけいますか?
また、イチロー選手や大谷選手、メッシ選手が「私はオンリーワンだ!(唯一無二の存在だ)」みたいなことを言っているのを聞いたことありますか?
イチロー選手は「天才みたいに言うな」とすら言っていますよ。
私も含めてですが、世の中の大多数は「凡人」であって、オンリーワンなんかじゃないんですよ。
もちろん、イチロー選手や大谷選手、メッシ選手に才能がなかったとは言いません。
ただ、小さい頃からめちゃくちゃ努力し続けたから、誰もが「オンリーワン」と認める存在になれたわけじゃないですか。
そう考えると、大して努力もしていないような凡人がオンリーワンなんてわけがありません。
「私はオンリーワンの人間だ」と思ったことがある(思っている)のであれば、それは大いなる自惚れです。
※ 凡人は無価値だと言う意味ではないので誤解のないようにお願いします
ナンバー1を目指して戦う必要がある理由
結論から言いますが、ナンバー1を目指して戦うべき理由は、「ナンバー1を目指しても、ナンバー1になれないことが多いから」です。
「なにそれ?」と思いましたか?
分かりやすく言い直すとすれば、「最初から10位を目指したら10位にもなれないので、目指すなら高いところ(トップ)を目指すべき」という意味です。
「絶対にナンバー1にならなきゃダメ!」と言っているわけではありません。ナンバー1になるべく努力することが自分への成長に繋がると言っているんです。
「ナンバー1になるために競うことになんの意味があるんだ?」という疑問を持っている方もいると思いますが、そういう人は戦う相手が他人だと思い込んでいるんでしょうね。
私は営業マンとして何度もナンバー1になったことがありますが、ナンバー1になるにあたって最も戦わなければならなかった相手は「自分」でした。
「サボりたい自分」「諦めそうな自分」「投げだそうとする自分」「だらしない自分」「短気な自分」
他人よりも自分の方がよっぽどやっかいなんですよ。
ですから、ナンバー1を目指すのは、「全営業マンの中でトップになった!」という単純なものではなく、「人間的成長に繋がる」わけです!
今からでも遅くありません。
あなたもナンバー1を目指して戦ってみませんか?