「いつも通りのお前で勝負すればいいんだよ!(自然体)」と言う人もいれば、「営業マンは役者であれ!(演じる)」と言う人もいる。
「一体どっちが正解なんだ?」と思ったことはありませんか。
結論を言ってしまえば、「その人のタイプ」や「ケースバイケース」なんですが、それだと迷ってしまう営業マンの方もいると思います。
そこで、私の場合はどうだったかを事例としてあげますので、それを参考に「自然体」で行くべきか「役者」で行くべきかを考えてみてください。
私は新人営業マンのときは圧倒的な役者タイプの営業マンでした
何度もブログで書いていますのでご存じの方も多いと思いますが、私が一番最初に就職したのはフルコミッションの営業会社でした。
営業経験があるわけでもなく、人間関係が得意でもないのに「金を稼ぎたい!」という理由だけで営業会社の門を叩いてしまったので、「普段の自分では通用しない。トークだけでなく表情や所作に至るまで、トップ営業マンの全てを丸パクリしよう!」と考えました。
ただ、長年生きてきた自分を変えるのは簡単なことではありません。
そこで、スイッチを切り替えるために「役者に徹する」ことにしたんです。
もしかしたら、「本当の自分で勝負できないなんて嫌だな…」と感じる方がいるかもしれません。
でも、本当の自分を晒して営業マンとしてやっていけるかどうかを考えてください。
例えば、私はプライベートではひとりでいる方が気が楽なタイプですし、そこまで愛想が良いわけでもないですが、それでは営業マンは務まらないわけです。
ですから、客観的に自分を見て「もともと営業マンに向いているようなタイプ」であれば「最初から自然体」もありですが、そうでないのであれば「営業マンを演じる」ところから始めることをおすすめします。
営業経験を重ねるうちに気が付いたら自然体の自分で勝負できるようになっていた
「いつから自然体で営業できるようになったか」を正確には覚えていませんが、気が付いたら素の自分で勝負できるようになっていました。
私が若い頃に勤めていたのは「飛び込みで比較的単価の安い商品を1日5件売る」というような営業会社だったので、他業種の営業マンと比べて商談数が圧倒的に多いんですね。
ですから、最初の頃は100%の役者営業マンだったのですが、数をこなすうちに慣れてきて自然と自分を出せるようになっていきました。
そして、1度目に営業マン仲間と起業する頃には、「自然体 > 役者」のように本当の自分(自然体)で勝負する営業マンに変わっていたんです!
ですから、「私はスイッチを入れなければ営業の仕事は務まらない」という営業マンの方も安心してください。
個人差はあると思いますが、経験を積んでいくうちに自然体の自分で勝負できる日はやってきます。
まとめ
振り返って考えてみると、「役者営業マン→自然体営業マン」の順番で良かったと思います。
日本の学校では営業の基礎なんて教えてくれませんし、会社の研修も通り一辺倒で現場では全く役に立たないですし…
実践を通して自分で学ぶしかありません。
そんな状況で「俺は俺自身で勝負!」なんて最初から自然体営業マンをやっていたら、今頃は営業とは無縁の仕事をしていたと思っています。
ですから、生まれながらにしての「人たらし」や「コミュニケーションの天才」のようなタイプでない限り、まずは演じてみるところから始めてみましょう!
少なくても「凡人の私」は、それで売れる営業マンになれましたよ!