最近の若い人は背が高くスラっとしていて顔も小さいので、若ければ若いほど見た目(外見)が良い営業マンが増えました。
ただ、羊やウサギのような草食動物、ハムスターのような小動物のような大人しい営業マンも増えています。
「そんな弱腰じゃあ、売れるものも売れないだろ…」って思うことが頻繁にありますからね…
そこで、今回は私の元部下に同行したときの弱腰エピソードをご紹介したいと思います。
久々に元部下から連絡が来た!
私は長いこと営業の世界にいたので、知り合った営業マンの数も半端な人数ではありません。
ですから、ときどき同じ営業会社で働いていた営業マンから連絡がくるんですね。
そして、私がかなり可愛がっていた部下から、こんな連絡が来たんです。
「お久しぶりです!おかげさまで、転職した会社でトップセールスになれました。白井さんと一緒に働いていたころは全く敵わないと思っていましたが、今は近づけたと思うんですよね!!」
自分が関わった人間が営業マンとして成功するのは本当に嬉しいことです。
「ところで、白井さんが起業したって聞いたんですが何かお手伝いできることはありませんか?」
今でこそコンサルが中心になりましたが、企業1~2年目くらいは会社を軌道に乗せるために代理店をしていたのでありがたい話です。
「それはそうと、今の会社大手の〇〇〇〇〇だろ?副業禁止やないの?」と聞くと、「副業禁止どころか、やりたいことはどんどんやれって方針なので大丈夫です」とのこと。
私は遠慮なく手伝ってもらうことにしました。
元部下に同行して分かった事実
その元部下は、私と同じ会社で働いているときから売れる営業マンでしたが、「今は近づけたと思うんですよね!!」と言っていたので、「どのくらい成長したのか見させてもらおうかな」と同行することにしたんです。
東京台東区の某駅近くの雑居ビルに入っている健康系のビジネスをしているオーナーが商談相手でした。
私は部下の邪魔にならないように後ろで出来るだけ気配を消して見ていたのですが、言うだけのことはあっていい感じで商談していたので「これは決まりそうだな」と安心していたのですが…
やはり、営業って一筋縄ではいかないですよね。
クロージングをかけても、商談相手のオーナーは黙ったまま首を縦に振らないんです。
営業マンなら分かると思いますが、商談の感触も悪くないし、明確なネガが出てこないにも関わらず決断できないお客さまっているじゃないですか。
このオーナーは、まさにそんな感じでした。
「さて、ここからが営業マンの腕の見せ所だな。どう料理するのかな?」と、後ろでワクワクして見ていたのですが、一度はクロージングをかけたものの、その後は全然押さないんですよ。
敢えて押さなかったり、沈黙を保って商談相手の決断を待つ営業マンもいるので、「そんな感じなのかな…」と思って見ていたのですが、結局商談相手は決めきれず保留になってしまったんですね。
黙って見ているだけのつもりでしたが「何だこの茶番は?」と思ったので、部下が鞄に資料を入れた完全に諦めたタイミングを見計らった上で商談に乱入しました。
ここからは、オーナーと私のやり取りを会話形式でお送りします。
正直もう少し苦戦すると思っていたのですが、このままのやり取りであっさりと即決になってしまったんです(笑
商談が終わって雑居ビルを出たあと、「やっぱり白井さんは凄いですね」と言う元部下に対して、私はこう言いました。
「想像以上に押しが弱い草食系営業マンだったんだな」
部下は絵に描いたようにシュンと落ち込んでいましたね。
営業マンは押してナンボ
今回のエピソードに出てきた元部下は、一般的な人に比べると肉食系で何事にも強気なタイプなのですが、そんな人でも商談になるとあんな感じで大人しくなってしまうという事実に驚きました。
ここから思うのは、世の中のほとんどの営業マンが羊みたいな弱腰なのではないかということです。
ぶっちゃけ言いますけど、世の中には押さなきゃ契約にならないお客さまで溢れかえっているんですよ。
もちろん、押し方にはいろいろありますので、契約書とハンコを出して「ここに捺印をお願いします」みたいな露骨な押し方が正解とは言いません。
ただ、押しが弱いのが正解でないことだけは間違いない!
見た目ばっかり良くても、押しが弱い営業マンてクソダサいから今すぐやめましょう。