
私は売るだけでなくキャンセル率がめちゃくちゃ低い営業マンでもあります。
クーリングオフがある商品を売っていた訪販時代で数ヶ月に1件程度、法人営業に転身してからは数ヶ月どころか10年で数件しかありません。
もともとキャンセルが来るような乱暴な売り方をしないというのもありますが、実はもうひとつキャンセル率が低い理由があるんです。
それが、一度支払われたコミッションを期限なく返金しなければならないという超絶ブラックなルールの訪販会社を経験したことがあるから。
キャンセルが多い営業マンの参考になると思いますので、そのときの話をさせて頂きます。
チャージバックという謎のルール
訪問販売はクーリングオフ制度が適応される商取引ですので、契約後8日以内であれば、お客さまは一方的に申し込みの撤回または契約の解除できるというルールがあります。
ですから、営業マンクーリングオフが来ないように気をつけるわけですが、私のキャンセルに対する意識はそんなレベルではありません。
何故なら、契約してから何年経っても無条件解約に応じるチャージバックという制度がある訪販会社で働いていたことがあるからです。
その会社は学習教材販売会社だったのですが、教材を購入してから何年経とうが、どれだけ教材や役務である個別指導を利用しようが「辞めます!」とお客さまからの申し出があればキャンセルに応じるだけでなく、教材購入費を全額返金していました。
更に、担当営業マンはコミッションを会社に全額返金しなければならなかったんです。
多くはありませんが、ガンガン教材を使ったり個別指導を受けておきながら、「辞めます!」といって返金させることで実質無料にするという悪意のあるお客さまも存在しました・・・
その当時、乱暴な販売をする訪販会社が多く、消費者センターに電話が入ったことで業務停止処分になるケースもあったので、会社としてリスク回避のために行き過ぎたキャセル対応をしていたのでしょう。
しかし、数年前の契約がキャンセルになったときに会社に返金しなければならない営業マンはたまったものではありません。
事実、1件も売れない月にキャンセルが来て、数十万円を会社に払うために借金をしている営業マンもいました・・・
あり得ないですよね。
最大のリスクは退社するとき
「なんで、そんな会社で働いたんですか?」と思いますよね。
でも、面接や入社後の研修でチャージバックという制度があるという説明がなかったので知らなかったんです。
契約して1年以上経っているお客さまからのキャンセル分が天引きされている給与明細をもらったときに、「あれ?金額少なくないか・・・?」と思って上司に確認したときに初めて聞かされましたから(笑)
もし、研修のときに知っていたら辞めていたかもしれませんが、知ったときは既に多くの生徒を抱えていたので裏切るようなことはできないということで踏みとどまりました。
さて、そんな私にも転機がきます。
もともと営業マン仲間だった人から、「面白いビジネス始めたから一緒にやりませんか?」という誘いを受けました。
その頃の私は、「訪販ではどこでも売れる自信はあるから、法人営業で通用するかチャレンジしたいなぁ~」と思っていたのと、母が癌になったことで訪販のような365日休み無しのような労働環境で働き続けるのは難しいという状況だったのもあったので決断には時間はかかりませんでした。
しかし、問題はチャージバック。
かなりの生徒を抱えていたので、私が退社することでキャンセルが続出したら1千万円を超えるような返金義務が生じる可能性もあります。
引き継ぎには1ヶ月かかりました。
ただ、結論から言えば、退社するタイミングでのキャンセルは1件もなく、チャージバックによる返金は発生しませんでした。
もし、私が乱暴だったりいい加減な売り方をしてたら、もしかしたら借金まみれになっていたかもしれません。
キャンセルを減らしたい営業マンの方へ
ただ、チャージバックのようなひどい制度がある会社を経験できる人ばかりではないと思います。(経験する必要もないと思いますし)
ですから、キャンセルを減らしたいと思っている営業マンの方に参考になる記事をピックアップしてみました。
是非、読んでみてください。
また、それでもキャンセルが減らないとか、記事に書いていないことで質問があるという方は、無料質問のページからメールを送信して頂ければ、必ず返信します!
キャンセルがくるとめちゃくちゃ凹みますし、それが原因でスランプになったり売れなくなる営業マンも多いのです。
改善しましょう。