ブログに流入してくる方の検索キーワードをチェックしていたら忘年会地獄というものがありました。
このキーワードを検索した方は、11月半ばの今から忘年会が憂鬱でしょうがないのでしょう・・・
ホンマに可哀想に・・・
ちなみに、私は忘年会があること自体は反対ではありませんが、参加者がストレスを感じるような忘年会は地獄だと思っており100%否定的です。
ただ、世の中にはお酒を飲む人・好きな人の酒飲み理論が蔓延している現状がありますので、それが間違っていることを証明させて頂きますね!
飲み二ケーションが引き起こした悲劇
私の知り合いに体育会系でパリピで何かと理由を付けてはお酒を飲む席を設ける人がいました。(以後Aくんとします)このAくんは「酒を酌み交わせば解りあえる」「お酒はコミュニケーションの必需品」という飲みニケーションを重要視するタイプです。
学生時代から友人が多いリア充で、大手企業に入ってからも持ち前のコミュニケーション能力と飲み二ケーションで上司から気に入られ、同僚からの人望も厚く、トントン拍子で出世していきまいた。
ですから、自分が管理職になってからも、「チームの結束力のために飲みニケーションは不可欠」という方針は変わらず、部下との飲みの機会を多めにとるようにしていたんです。
しかし、時代は代わり飲みニケーションを良く思わない社員も増えてきました。
「何故、業務後のプライベートの時間を潰してまで上司と飲みに行かなければならないんだ?」
「飲みニケーションなんて、昭和じゃなるまいし・・・」
このような考え方の若い世代の社員と、飲みニケーションの件で意見の衝突が起こることもしばしば。
それでもAくんには、これまで飲みニケーションで人生を切り開いてきたという自負があるため、飲み会を控えようという考えはありません。
そのような中、事件が起こります。
Aくんが初めて持った部下であり、ずっと右腕として支え続けてくれたBくんが入院して会社をしばらく休むことになったんです。
もちろん、Aくんはお見舞いのため病院に飛んでいきました。
Bくん:「わざわざ忙しい中お見舞いに来て頂いて申し訳ありません」
Aくん:「いやいや、気にしないでいいよ。それより突然入院なんてどうしたんだ?」
Bくん:「・・・・・・・・・・・・・」
どのくらいでしょうか。
沈黙に耐えられなくなったのか、Bくんが話はじめました。
Bくん:「実は、肝硬変みたいなんです。自己管理が足りなかったですね。本当にお恥ずかしい」
肝硬変の原因が度重なる飲み会のせいかどうかは分かりません。
しかし、過去に1度たりとも飲みの誘いを断わったことがなく、率先して盛り上げてくれたBくんが肝硬変になってしまったショックでAくんは返す言葉を失ってしまいました。
Aくん:「じゃあ、そろそろ帰るわ!仕事の方は大丈夫だから、とにかく治療に専念して!」
そう言って病室を出ると、知らない女性が「ちょっといいですか?」と声をかけてきました。
女性:「Bの妻です。お話が・・・」
病院の近くにあるカフェで、Bくんの奥さんはAくんにこのように言いました。
女性:「実は・・・ 主人には肝硬変と伝えているのですが本当は癌なんです。いずれは告知するつもりですが、いつ本人に伝えるのがいいかタイミングが分からなくて・・・」
泣き崩れる奥さんの姿を見たAくんは、人生においてこのときほど衝撃を受けたことはないと言っていました。
そして、Bくんは会社に復帰することはなかったんです。
半年間の闘病生活はBくんの死によって終止符が打たれました・・・
それ以来、Aくんは会社で飲み会をしないどころか、プライベートでも友人を酒の席に誘うことはなくなったそうです。
忘年会地獄なんて本当にあってはいけない
Aくんの話はいかがでしたか?特に、飲みニケーションが好きな方や自分から飲み会の席を設ける立場の方は何を感じましたか?
ちなみに、Aくんの話はフィクションです。
ただ、「何だ、作り話かよ!」で終わらせてはいけません。
あなたが知らない・気がついていないだけで、Aくんの話のような悲劇が周りで起こっているかもしれないんですよ!
勘違いがないように再度言っておきますが、忘年会自体は反対ではありません。
一気など必要以上に飲まされる、一発芸などを強要される、上司の接待を共用する、若い女子社員に対するセクハラなど、地獄のような飲み会は駄目だと言っているんです。
お酒を飲む人って、酒飲みの論理を押し付ける傾向がありますが、そこまでお酒が好きではない人にとっては迷惑以外の何ものでもないことを理解すべき!
特に、会社の管理職の方は、断りづらい相手(部下)を自分の孤独を埋めるために飲みの席に誘うようなことは絶対にしてはいえません。
毎年、年末に「今年も忘年会地獄か・・・」と飲まない人が頭を悩ませないような世の中にならないかな~。