部署間で報酬フィーを奪い合うというセクショナリズムの究極ともいえる不毛なミーティングが朝まで続き、心身ともに疲れ切ってしまったので、始発を待つ元気はありません。

幸い新宿はタクシーをあちこちで拾えますので、タクシーで帰宅することにしたんです。

ただ、この後に想像もしていない修羅場が待っていようとは思ってもいませんでした・・・

私が経営コンサルティング会社の営業マンだったときの実話をもとに、法人営業の奮闘記としてシリーズ化した法人営業物語。

80回目の今回は、家庭にも忍び寄る負の連鎖というお話です。

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頭の中の整理が全くつかない状態

タクシーに乗ったのは、疲れ切っていましたので、川崎市多摩区の自宅に着く間に寝れると思ったからです。

しかし、全然眠たくなりません。
それどころか、頭の中をいろいろなことがグルグルと巡るので知恵熱が出そうな状態でした。

そして、私には1つどうしても引っかかることがあったんです。

「どうして社長は、このミーティングで何も意見しなかったんだろう・・・」

そもそも、業務の効率化を考えて分業化し、営業部とコンサルティング事業部の2部署制にしたのも、今の報酬体系にしたのも社長です。

ですから、言ってみれば自分の経営方法にケチをつけられたようなもので、それに対して何も無いなんて社長の性格から言って信じられません。

そんなことを考えていたら、あっという間に自宅に到着しました。

起きて待っていた妻

寝ている妻を起こしたら可哀想なので、玄関の鍵を静かに開けて、物音を立てないように1階の部屋に移動して電気をつけると・・・

何と、妻が起きて待っているじゃないですか!

単純に誰もいないと思っていてビックリしたのは一瞬で収まりましたが、「この時間まで妻が起きて待っていた」という状況に対する驚きは消えません。

「これは何かある。ただ事じゃないな・・・」
私の予感は的中しました。

「どうしたの?」と恐る恐る聞いた私に対して、妻はこう言ったんです。

「こんな時間まで何してたの?やましいことでもあるんじゃないの?」

冷静に考えれば、終電ギリギリまで働くことや出張も多かったですし、今回のようにミーティングが長引いて朝帰りも何度かあったので、妻が疑うのも無理はありません。

しかし、心身ともに疲労困憊していた私は、つい反射的にこう言ってしまったんです。

「やましいことってなんだよ?こっちは仕事で朝までミーティングで疲れ切ってるんだよ!」

どのくらいでしょうか。

気まずい空気から沈黙が続き、その時間が永遠のように感じました・・・

家庭を顧みない仕事ぶりが妻の猜疑心を生んだ

妻とは1年半の交際期間を経て結婚しました。

そして、その交際期間中も結婚してからも、1度たりとも喧嘩をしたことはなかったんです。

妻と私の年齢差がちょうど一回り(12歳)というのもありますが、お互いに相手に腹が立つこともなかったんですよね。

本当に黙って一緒にいるだけでも幸せを感じられるような理想的な関係でした。

しかし、創業した会社が順調に売上を伸ばし、成長すればするほど忙しくなる一方で、新婚にも関わらずろくにかまってあげられていない状態だったので、妻が浮気を疑うのも無理はありません。

お恥ずかしい話、私は完全に油断していました。
「妻なら理解してくれるはずだ」と。

やましいことは何もなかったので事なきを得ましたが、会社も家庭もこんな状況だったので、その日は疲れきって倒れ込むように寝てしまいました。

営業マンに学んでもらいたいこと

営業の仕事は多忙を極めますので、家庭のことがおろそかになってはいませんか?

「私は家族のために頑張ってるんだ!」というのは自分の勝手であって、家族の気持ちとは乖離していることが多いんですよね。

ですから、あなたの知らないところで時限爆弾のスイッチが入っているかもしれません。

仕事も大切ですが、たまには家庭を顧みましょうね。

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