営業会社には、残念ながら売れない営業マンが必ず存在します。

私のようにフルコミッションの営業会社に長年勤めていると離職率は半端ではなく、酷いところでは90%を超えていました。

離職していく営業マンの多くは、バックレをはじめ自分から去っていくのですが、中にはいつまでも頑張る根性のあるタイプもいます。

ただ、フルコミですので売上がなければ収入ゼロですので、生活費をキャッシングしているような状態の営業マンが多かったんです。

さて、私はそんな営業マンたちに対して「退職勧告」をしたことが何度かあります。

「白井さんは冷たい」「最後まで面倒を見るのが上司の仕事だろ」と猛烈な批判を受けたこともありますが、個人的には「最後通告してあげる必要がある」と感じます。

今日はそんなお話を。

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営業は借金を抱えてまでする仕事ではない

借金を抱える営業マン

訪販などの「ど」がつく営業会社あるあるなのですが、「○○さんいますか?」と、社名も要件も言わずに取次を依頼してくる電話の多くは借金取りです。

「何のご用件ですか?」と聞いても、「いえ、それならけっこうです」と要件を言わなければ、ほぼほぼ間違いありません。

もちろん、「あの頃はキャッシングして凌いでたけど、今は全部借金返したよ!」のように、売れる営業マンになるタイプもいますが、ほとんどの営業マンは多額の借金を抱えて辞めていきます。

こんな状況は異常だし、絶対に間違っている

営業の仕事は、借金を抱えてまでしがみつく仕事ではありません。

もし、現在キャッシングをして急場をしのいでいる営業マンの方は、借金がこれ以上増えないうちに身の振り方を考えた方がいいですよ。

切り捨てる基準は「全力」かどうか

私が営業マネージャーのときに、売れない部下に退職勧告をするときの基準は「全力かどうか」でした。

1.その人の全力を出しているが売れない
2.全力を出していないし、今後も出すつもりがない

1の場合は「営業マンに向いていない」という判断、2の場合は「一所懸命やらない人間が営業で売れることはない」という判断になります。

ですから、「全力で頑張っているし、まだ伸びしろがある(売れる可能性がある)」と思った場合は、全力でバックアップしましたよ。

「あと、ちょっとだから!もう少し頑張れば売れるようになるぞ!!」と、逆に引き止めたこともあります。

「でも、先立つものが無いので、続けたくても続けられません・・・」という部下に、借用書無しで30万ほどお金を貸したこともあったっけ。(あの頃は熱かったな~)

引導を渡すのも優しさ

大企業であればリストラなどは人事部に任せておけばいいですが、中小の営業会社の場合は営業マネージャーがその役割も兼任しなければならないこともあります。

私も何度も経験しましたが、引導を渡すときの胃がキリキリするというか握りつぶされるというか、何とも言えない気分になるんですよね・・・

でも、個人的には「お前は他の道を進んだほうがいい」と引導を渡すのも優しさだと思います。

いるんですよ。
本当に頑張っちゃう人って。

でも、固定給が保証されているような会社ならいいですが、フルコミッションや高率歩合給で固定給が低い営業会社にしがみついても不幸になるだけです。

ですから、その時は嫌われても恨まれれても、本当にその人のためになると思ったら、「辞めたほうがいいんじゃない?」と言うようにしてきましたし、今後もそうすると思います。

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コメント一覧
  1. mameshiba より:

    久々にコメントします。いつも読んでおります。
    借金してまで、続けると言うのは聞いたことがなかったので驚いています。
    詰めなどで、メンタル的に、再起不能な状態になって(自殺や自殺未遂などもありました)、辞めざるを得なくなった人は、何人も見てきましたが。
    経済的にも、メンタル的にも、再起不能になる前に、次の道を勧めてあげるほうが、優しさですよね。

    • 営業コンサルタント@白井勝 より:

      mameshibaさん
      お久しぶりです!!

      本当に久々ですね。
      ちゃんと覚えてますよ(笑

      mameshibaも言う通り、次の道を勧めてあげるのも上司の仕事のひとつですよね。

      ただ、昨今では「離職率」を気にする営業会社も多く、部下の退職が自分の評価を下がるとなると、
      飼い殺しにする上司もいるので困ったものです。

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