
営業マンとして営業職に携わるメリットはいろいろありますが、今回はその中のひとつ「人を見る目が身に付く」というメリットについてお話しします。
生きていく上で人間関係ほど良ければ最高だし、悪ければ煩わしいものはありません。
人を見る目が有るか無いかは本当に重要です。
人を見る目は訓練で養うことができる
私がもともと営業に向いていない人種だったことは、当ブログで何度か書いていますのでご存知の方も多いと思います。ただ、振り返ってみると1点だけ「これは営業に役立ったな~」というものをもともと持っていました。
それが人を見る目です。
別に自慢でもなんでもありません。
どちらかというと思い出したくもない過去なのですが、参考になるかもしれませんので簡単にお話しします。
私の幼少期は常に家庭崩壊の恐怖と心配の毎日でした。
父親は母親や私達(弟もいたので)に毎日のようにDVを繰り返しました。
殴る蹴るも怖かったですが、一番厄介だったのはお説教です。
信じられないかもしれませんが、夕方始まったお説教が深夜まで及ぶなんて序の口。
父親の気が済まないと、翌日仕事を休んでまでお説教を永遠と続けます。
(学校も休まされました。ちなみに父親の職業は教員)
それも怒鳴り続けるんです。
今振り返れば精神病だったのかもしれません。
母親が大人しく黙っているかといえば、そんなこともありませんでした。
突然出て行ったっきり数ヶ月帰ってこないことが何度もありましたし、「離婚したらお母さんについて来てくれる?」などの質問を数えきれない程されました。
そんな状況ですから、私は物心ついたときには常に大人の顔色を伺ってビクビクしている子供になってしまいました。
小学生になっても周りの同級生にも常に遠慮がちで暗かったものですから、即いじめの対象にもされました。
でも、その経験が営業マンになってから活きることになります。他人の顔色ばかり伺って生きてきたので、相手の表情や話し方、しぐさなどから手に取るように考えていることや性格の見当がつくんですよね。
こんな経験をしているので、人を見る目は訓練で養うことが出来ると確信を持っています。
営業職は人を見る目を養えうのに格好の仕事
私の子供の頃のような家庭環境の人ばかりではありませんよね。
昨今は友達のような親子も多いですから。
「でも、友人知人や職場などの人間関係もあるじゃないですか?」と思う方もいるかもしれませんが、人を見る目をそういう通常の人間関係で育てるのには時間がかかります。
何故なら人間の本質は追い込まれたときにしか出ませんので、平和な状態の人間関係から学ぶことは少ないからです。
その点、営業マンの毎日は平和ではありません(笑
「二度と電話してくるな!」「けっこうです!」と一蹴されることもあれば、明らかにこちらを下と思っているような横柄な態度を取られるなんて日常茶飯事。
数字が上がらなければ上司からは厳しく追及を受けますし、会社によっては同僚のライバル営業マンとのピリピリした競争が繰り広げられていることもあります。
こんな環境ですから、嫌でも人を見る目が育ちやすいわけです。
まとめ
ただ、残念ながら営業マンをやっても人を見る目がつかない人も多いんです。
覚えておいて欲しいのですが、中途半端に営業活動をし続けても人を見る目はつきません。人を見る目をつけたければ、まずは自分が本気で相手にぶつかっていくことです。(社内外の人間問わず)
そうすれば、相手ものらりくらりといい加減に交わし続けることは出来なくなるものです。