営業マンたるもの「万人から好かれろ!」みたいな感じってあるじゃないですか。
もちろん、誰に会っても嫌われるようなタイプよりも好かれた方がいいに決まっています。
だって嫌いな人から契約したり物を買いたいと思うもの好きな人はいませんからね。
でも、「好かれなきゃ!」ってしんどくありません?
少なくても私はしんどいですね。
もし、あなたも営業のそんなところに疲れているのであれば、今から無理して好かれようとするのをやめちゃいましょう。
今日は、そんな営業の常識を覆すようなお話を。
好かれようとする営業マンは舐められる
営業に対する世間一般のイメージに「ペコぺコ頭を下げてかっこ悪い」というものがあります。
確かに、気分が優れなかろうが体調が悪かろうが、ニコニコしなければならないですからね。
ある意味「当たってる」のかもしれません。
ただ、私は20年以上の営業人生の中で、お客さまに対して作り笑いでヘラヘラして好かれようとしたことは1度もありません。
もう一度言います。
ただの1度もありません!
営業の仕事にプライドを持っていますからね。
ヘコヘコしてまで好かれようなんてまっぴらごめんです。
もちろん、最高の笑顔で接しますよ。
ただ、それはある意味礼儀であって、「好かれたい」という下心とは全く違うものです。
さて、私が無理してお客さんに好かれようとする必要がないと思うのには理由があります。
それは「売りたいがために好かれようなんて最低人間だ」と思うから。
そう思いません?
そういう営業マンの下心が見抜かれるから、お客さんから舐められるんですよ。
万人に好かれようとする人は、1人の信頼も得られない
営業の仕事だけで考えると分かり辛いかもしれないので、友人や恋人関係で考えてみましょう。
例えば、誰とでも仲良くする八方美人タイプっていますよね。
誰に誘われてもホイホイついて行くし、誰とでも話を合わせるようなタイプ。
もちろん、他人の陰口や悪口を言ったり対立ばかりして問題を起こすタイプよりはマシです。
ただ、こういう人が信頼を得られるかどうかと言えば、全くの別問題ですよね。
めちゃくちゃ異性に対して好かれようとしている恋人ってどう思いますか?
「君だけだよ!」っていう恋人の方が信頼できると思いませんか?
「好かれたい」ではなく「嫌われない」を心掛けよ
さて、今日の話の結論です。
営業マンは「好かれたい」ではなく「嫌われない」を心掛ければOKです。
「清潔感がある」「礼儀正しい」「爽やかな笑顔」
こういう営業に限らず、人間関係において嫌われないための最低限をクリアーすることを心掛けましょう。(最低限が出来ていない営業マンって多いですけどね)
あとは、仕事に自身とプライドを持って接することですね。
そうすれば、自分から好かれようとしなくても、お客さんが勝手にあなたを好きになってくれますよ。
まとめ
前にもブログに書いたことがあるかもしれませんが、静岡県のスーパーマーケットの専務が私のことをこんな風に言っていたそうです。(引き継いだ社員が教えてくれました)
「あんなせっかちな営業マン見たことないよ。でも、営業成績はいいでしょ!?」
社長の息子ということで若くして重役に就いた専務と、その取り巻きが微妙な関係だったので力技でまとめ上げた私の印象は間違いなく最高のものではなかったと思うのですが、何とか契約に漕ぎつけました。
もし、ヘラヘラ対応していたら、間違いなく否決になっていたと思います。
専務の言葉には、ちょっと「皮肉」も感じましたが、私は最高の褒め言葉として認識しています。