「お前の為に言ってるんだ!」
部下に対して言ったことはありませんか?
でも、偽善者っぽいので本当にやめた方がいいです。
部下はきっと「よく言うよ…」と心の中で思っていますから…
そこで、「お前の為だ!」が偽善っぽく聞こえる理由について考えてみましょう!
会社組織において本当に他人のことを考えられる人は少ない

まず、大前提として会社組織で100%他人のことを考えらるかという問題があります。
私が過去に実際に見たケースでは、「お前の為だ!」と言いながら、「自分の評価が下がらないように」とか、「実力ある部下が自分の存在を脅かさないように」のような理由で部下をコントロールしたいだけのマネージャーがいました。
会社内の人間は言ってみればライバル。
利害関係がある以上、母親の子供に対する無償の愛のような愛情を部下にかけられる上司はほとんどいません。
ですから、偽善に感じてしまうわけです。
部下の顔色を伺っている
誰でも他人を叱責するのにはストレスを感じます。しかし、部下の為なら嫌われても構わないというのが本当の愛情というものです。
ただ、なかなか出来る人っていませんよね。
本当に嫌われたくないを最優先する人が多い世の中ですから…
「(嫌われたくないから)お前の為!」と言っても、部下は敏感に察しますよ。
みっともないからやめましょう。
恩着せがましいだけ
「お前の為!」という人の中には、ただ恩着せがましいだけのタイプがいます。要するに「他人のことを思って助言している自分が好き」なんですよ。
例をあげると、キャバクラに飲みに来ておいて「君の為を思って言うけど、どうして水商売しているの?いつまで続けるつもり?」と説教するようなものです。
間違いなくキャバ嬢は「余計なお世話なんだよ、糞オヤジ!」って怒り心頭ですよ(笑
恩着せがましい上司は嫌われますよ。
価値観の押しつけ
「お前の為!」と言いながら、時代錯誤のトンチンカンな価値観を押し付けている上司って多いですよね。昭和のおじさんは気をつけた方がいいですよ。
マネージャーと言ったって、所詮は会社の歯車でしかありません。
本当に優秀な人材は組織に頼ることなく、自力で頑張りますよ。
ですから、会社で役職に就いているからといって「自分は優秀なんだ」「自分の価値観が正しい」と思うのはやめましょう。
時代の流れは恐ろしいほど早くなっています。
あなたの価値観は化石のようなものかもしれませんから。
本日のまとめ
基本的には部下に任せて、何かあったときに尻拭いする上司が本当に部下思いの上司です。「お前の為だ!」と言うのではなく、基本的には自分で考えさせる。
それでもアドバイスを求められたらヒントをあげればいいんです。
確かに、失敗したりやらかしたりする部下は出てきますが、そんなときの為に上司っているのではないですか?
人の上に立つマネージャーの方は、是非考えてみてくださいね。