会社組織にも参考になるカナダのリッチモンド警察のポジティブ・チケット

社長は会社全体を、マネージャーであれば自分の任されているチームをいい組織にしたいと考えます。
しかし、簡単ではありませんよね。

「何故、もっと前向きに頑張ってくれないのだろうか…」
こんな悩みを抱えている経営者やマネージャーは本当に多いものです。

最近読書をしていたら、そんな悩みを解決するヒントとになる情報を見つけました。
それは、カナダのリッチモンド警察のポジティブ・チケットです。

なかなか興味深い内容ですので、是非、今後の組織運営に役立ててください。


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カナダのリッチモンド警察のポジティブ・チケット

悪いことをしていなくても警察官に呼び止められるといい気持ちはしませんよね。
これは、警察の仕事が犯罪を取りしまること、そして、その為に人を疑っているという認識があるからです。

しかし、そんな警察が画期的な取り組みをしたことで、犯罪率が激減した事例がカナダにあるんです。
それが「ポジティブ・チケット」(カナダのリッチモンド警察)

まずは以下の引用を読んでみてください。

 ウォード・クラッパムの仕事はまさに、しくじった人を捕まえることである。彼はカナダで3番目に大規模な警察組織、ブリティッシュコロンビア州リッチモンドの王立カナダ騎馬警察隊を率いることになった時、青少年の犯罪と不良行為への対処を迫られた。何とかしようと考えついたのが、「ポジティブ・チケット」と呼ぶ革新的な方法だ。

 当然のことだが、配下の警官たちは法を犯した少年たちを検挙し出頭を命じる。しかし同時に、トラブルから身を遠ざけている非行予備軍や、学校やスケート場での小さな善行によって世の中を少しでもよくすることに貢献している青少年を見つけることにも精を出す。そうした現場を見つけると、「ポジティブ・チケット」を切る。チケットはレストランでの食事、映画館やテーマパークへの入場などに使える。クラッパムは著書Breaking With the Law (未訳)でこう述べている。「悪いことをした子どもではなく、いいことをした子どもを捕まえる。これがポジティブ・チケットという概念である」

 クラッパム率いる警官隊が1年間に発行したポジティブ・チケットは4万枚で、違反者への出頭通告の3倍に上る。その結果、青少年犯罪に関連した通報は半減し、推計1000人が法の裁きを受けずに済んだという。さらには、警察とコミュニティとの関係そのものが変化した。「嬉しいことに、駐車場のパトカーに大勢の子どもたちが集まってくる。私の姿を見て逃げ出すのではなく、駆け寄ってくるのだ。私をハンターではなく、友だちのように感じてくれている」

出典:誰もが善い行いをしたくなる組織をつくる方法 | ウィリアム・テイラー/HBRブログ|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー


カナダはとても治安がいい国と聞いたことがありますが、こういう素晴らしい警察があるのが原因のひとつなのかもしれませんね。

ポジティブ・チケットから学べること

上記引用内には書いていませんが、実はこのポジティブ・チケットの効果は凄まじく、犯罪数40%減、少年の再犯率が60%から8%へと減っています。

ここまで凄い効果に繋がった理由を深堀してみると、ビジネスにもいろいろと役にたつヒントが隠されています。

逆転の発想

警察の仕事は犯罪者を捕まえる、または、犯罪を事前に防止・抑止すること。
しかし、リッチモンド警察のポジティブ・チケットは180度逆の発想です。

それにしても、このチケットを考えたワード・クラパムは本当に素晴らしいですよね。
取り締まりが仕事の警察組織に所属していながら、こんなアイデアを考えつくだけでなく、実行してしまうのですから。

警察に限らず組織には文化や風習のようなものがあり、その固定概念が組織運営に悪影響を与えてるケースは珍しくありません。

「やったことがない」
「上手くいないないのではないか」

もしかしたら、こんなアイデアに組織を良くするヒントが隠されているかもしれませんよ。

褒めて伸ばす

褒められて嬉しくない人はいません。
これは子供や青年に限らず、大人も同じです。

「でも、今更、褒めるマネージメントですか?とっくに取り入れてますけど?」
そんな声が聞こえそうなので確認したいことがあります。

それは…
本当に褒めていますか?ということ。

「結果が出て良かったな!(な、俺が教えた通りだったろ?)」
こんな感じで、結局は自分の手柄のように考えているマネージャーが何と多いことか!

こういうことは部下は敏感に感じ取りますから、1度でもあったら興ざめです。

また、とにかく自分の手柄アピールが激しいマネージャーっていますよね。

部下の前では「良くやった」と言っておきながら、経営陣の前では自分の手柄アピールに終始する。

これじゃあ、組織が良くなるはずがありません。

本日のまとめ

カナダのリッチモンド警察のポジティブ・チケットの話はいかがでしたか?

最後にもうひとつだけ言いたいことがあります。
それは、カナダのリッチモンド警察が犯罪の取り締まりをやめたわけではないこと。

「褒めて伸ばす」のはいいのですが、間違っていることは間違っている、駄目なものは駄目と教えてあげるのがマネージャーの仕事です。

最近は「嫌われたくない」を最優先する傾向がありますので、気をつけてください。


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