身の丈にあった生活レベルに下げれるか BHS第41回

このBHSシリーズは、私が経営コンサルティング会社の営業マンだったときのリアルを可能な限りそのままお伝えしています。

新聞とコーヒー

「あれには納得いかないですよ…」

リクルーティングで入社してもらったMさんに対して出た不満の原因と、どのように対応したかをお送りします。


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スタバのコーヒーと日経新聞

Mさんが入社してしばらくすると、Mさんにはある習慣があることに気が付きました。それは、オフィス近くにあるスタバのコーヒーと日経新聞を購入してくるということです。

コーヒーを飲みながら日経新聞を読むことは悪いことではありません。どちらかといえば、ビジネスマンとしては当たり前の光景です。

しかし、それに対して「あれには納得いかないですよ…」という不満が出てきたのです。会社から借金しているのに、朝からコーヒーと新聞合わせて500円弱の買い物をするなんて「身の丈にあった生活をする自覚があるのか?」という不信感からなのでしょう。

というのも、そのころの私達は、やっと売上が上がったもののどうなるかわからない状況だったので節制した生活をしていました。

創業メンバーのYさんなんて、つい数ヶ月前まで1日の食事がバナナ1本という状況だったので、不満を感じるのは当たり前かもしれません。

また、その当時のMさんは、都内家賃の高いマンションに住んでいたので、そこも引き払ってもらって家賃も節約してもらわなければという方向になりました。

しかし、Mさんはもともと社長と私の上司でしたし年上の人間です。
また、どんな人とも一定の距離感を保つMさんに踏み込んでいくのには勇気が要りました。(抜き差しならぬ雰囲気って言うんですかね…)

もちろん「こちらから誘っておいて(リクルーティングしておいて)」というのもあります。

でも、そんな心配は無用でした。
Mさんに節制した生活を促したところ、すぐに受け入れてくれました。

Mさんの家に水槽を取りに行って感じた使命感

コーヒーと新聞を止めるのは簡単です。
買わなければいいだけですから。

しかし、引っ越しとなるとそうはいきません。
そして、Mさんの引越しにはひとつ問題がありました。

それは、趣味の爬虫類などを飼っていた水槽を処分しなければならないということです。
粗大ごみもお金がかかる時代ですからね。

その当時、会社のメンバーで唯一車を所有していた私がMさんの家に水槽を取りに行って、無料で引き取ってもらえるところまで運ぶことになりました。

当日。

夜、Mさんの家に水槽を取りに行くと、そこはとても雰囲気のいい素敵なマンションでした。

「水槽を取りに来ました」というと、世間話をすることもなく、サッサと二人で複数の水槽を車のトランクに積みこみます。夜が遅かったというのもありますが、話すことがなかったというか、何か話す雰囲気ではなかったというのが本当のところです。

「ありがとう。助かったよ」

Mさんは笑顔でこう言ってくれましたが、私は心の中でこう思っていました。

「こんなところまで踏み込んですみません…」

水槽を引き取ってもらえるところまで走る車の中で、こんなことを考えていました。

「本当にやるしかない。何が何でも成功させなければ!」


創業メンバーとして起業の大変さは解っていたつもりでした。

でも、創業メンバー以外の人間を初めて迎え入れることで、より一層強くなったのを覚えています。


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