営業マンの年末調整と確定申告

営業マンとして稼ぎが良くなるのは喜ばしいことですが、その分税金も高くなります。

ですから、自分で確定申告をしたり、フルコミッションの営業マンであれば税理士さんをつけたりする方も多いですよね。

青色申告書

もうすぐ年末ですし、今日は営業マンの年末調整と確定申告というテーマをお送りします。


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何故、この時期に確定申告か!?

「確定申告って毎年3月の15日までにすればいいんでしょ?」
こう思う方も多いと思いますので、念のため説明します。

もちろん、確定申告は3月15日までに税務署へ書類を提出すればいいのですが、対象となる期間は申告する前年度(平成26年3月に申告する場合は平成25年度)の1月~12月までが対象期間なのです。

そして、平成26年の確定申告から給与所得者の特定支出控除の改正があり、経費が発生する方や経費として認められるものが大幅に増えました。

従って、「どうせ固定給で年末調整もされているし、経費もないから領収書なんていらないよね」ってゴミ箱に捨ててしまうと、後々後悔する可能性がありますので、このタイミングでお伝えすることにしました。

固定給の(年末調整を受けている)営業マンの確定申告

フルコミッションの営業マンはここは飛ばして次へ進んでください。

さて、ご存知ない方も多いと思いますが、給与所得者の特定支出控除という制度があります。
今までは該当する人がとても少なかったのですが、平成25年(平成26年の申告分)から制度が改正されたので、その一部を引用してご紹介します。

1 一般の通勤者として通常必要であると認められる通勤のための支出(通勤費)

2 転勤に伴う転居のために通常必要であると認められる支出(転居費)

3 職務に直接必要な技術や知識を得ることを目的として研修を受けるための支出(研修費)

4 職務に直接必要な資格を取得するための支出(資格取得費)

※平成25年分以後は、弁護士、公認会計士、税理士などの資格取得費も特定支出の対象となります。

5 単身赴任などの場合で、その者の勤務地又は居所と自宅の間の旅行のために通常必要な支出(帰宅旅費)

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6 次に掲げる支出(その支出の額の合計額が65万円を超える場合には、65万円までの支出に限ります。)で、その支出がその者の職務の遂行に直接必要なものとして給与等の支払者より証明がされたもの (勤務必要経費)

(1) 書籍、定期刊行物その他の図書で職務に関連するものを購入するための費用(図書費)

(2) 制服、事務服、作業服その他の勤務場所において着用することが必要とされる衣服を購入するための費用(衣服費)

(3) 交際費、接待費その他の費用で、給与等の支払者の得意先、仕入先その他職務上関係のある者に対する接待、供応、贈答その他これらに類する行為のための支出(交際費等)

※6の支出については、平成25年分以後、特定支出の対象となります。

出典:No.1415 給与所得者の特定支出控除|所得税|国税庁


この変更により、今まで給与所得者の経費として認められていなかったスーツやワイシャツ、ネクタイの購入費などが経費として認められるようになりました。

また、職務上必要な知識や技術を習得するための研修費や資格取得費も経費として認められます。

但し、無条件で経費として認められるわけではありません。

給与所得者が次の1から6の特定支出をした場合、その年の特定支出の額の合計額が、下記の表の区分に応じそれぞれ「特定支出控除額の適用判定の基準となる金額」を超えるときは、確定申告によりその超える部分の金額を給与所得控除後の所得金額から差し引くことができる制度があります。

その年中の給与等の収入金額 特定支出控除額の適用判定の基準となる金額
1,500万円以下 その年中の給与所得控除額×1/2
1,500万円超 125万円

出典:No.1415 給与所得者の特定支出控除|所得税|国税庁


※ このような条件がいくつかありますので、素人判断ではなく、国税庁のホームページを見る、所轄の税務署や税理士さんに確認するなどしてください。

もしかしたら、昨年まで経費が全くなかったあなたにも、今年から経費として認められる支出があるかもしれません。

一度、見直してみることと、経費が見つかった場合は3月の確定申告に備えて領収書は保管しておきましょう!

歩合給制やフルコミッションの営業マンの年末調整と確定申告

フルコミッションの営業マンの場合、年末調整はありません。
1月1日~12月31日までの収入や経費の状況をまとめた書類を翌年の3月15日までに税務署へ提出することになります。

そして、白色申告と青色申告の2種類がありますので、自身の収入や経費の状態によってどちらがいいのか考える必要もあります。(特に何もしなければ白色申告ということになります)

青色申告の場合、青色申告特別控除として65万円の控除が受けられたり、赤字を繰り越せたりするメリットがありますが、反面、複式簿記による記帳が義務付けられているので、税理士さんに任せる方が多いのが現状です。(顧問料などの経費負担が増えます)


また、営業マンの中には「固定給」+「歩合給」という報酬形態で、源泉徴収票と支払調書の2種類を会社からもらっている方もいると思います。

その場合は、確定申告に2つの書類が必要になりますので、しっかりと保管しておくようにしてください。

また、フルコミッションで働いた初年度は確定申告の書類が届かないこともありますので、そういう場合は自分で税務署へ書類を取りに行く必要があります。

もちろん、領収書はしっかりと保管しておくようにしておきましょう!

本日のまとめ

「やった年収1千万を超えた!」

大喜びして外車を購入したり、派手に遊びまわってお金を使ってしまって、翌年に税金を支払うのに大変な思いをしたという笑えない話を時々聞きます。

税金の支払いは翌年の春過ぎにきますので、ちょっと稼いだからといって調子にのって散在するのはやめましょう。次年度も順調に稼げればいいですが、病気やケガなどが原因で収入が大幅に減ってしまう可能性もありますよ。

また、確定申告をしっかりしておかないと、最大過去7年間遡って税金を支払うことになるリスクがありますので、気をつけてください。

今は、クラウド会計を使えば、確定申告だけでなく、普段の帳簿付け(経費の管理)なども簡単に出来ますので、便利ですよ!

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2 Responses to “営業マンの年末調整と確定申告”

  1. 大造 より:

    教えていただきたいのですが・・・。

    当方、住宅営業で固定給+歩合給のサラリーマンですが
    自家用車や携帯電話等を営業の仕事として使っているのですが
    これらの費用が人に聞くと必要経費として申告できるという話があったり
    なかったり・・・。

    実際にはどうなのかということを知りたいのですが・・。
    もちろん車にかかる費用はすべて実費ですし、形態などの通信費なども
    すべて実費となります。
    よろしくお願いします

    • 営業マン 白井 より:

      コメント拝見しました。

      さて、私の経験から詳しくお答えしたいところなのですが、「税理士でないものが『税務相談に応ずる』と税理士業務を行うと、有償無償にかかわらず)税理士法違反になってしまいます。

      ですので、申し訳ないのですがお答えすることは出来ません。

      ご自身でインターネットで調べるか、税理士によっては無料相談を受け付けている方もいますので、専門家に相談した方が確実です。

      お役に立てずに申し訳ありません。

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