起業半年で迎えた絶望 BHS第19回

このブログに書くかどうか悩みましたが、出来るだけリアルをお届けするという方針なので書くことにします。

実は、4人で起業したベンチャー企業は、たった創業半年で倒産寸前の危機を迎えていました。

暗闇をさまようベンチャー

この事件はエステ企業とのトラブル前にあったことなので、時系列的には逆になっていることを最初にお断りしておきます。


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起業したものの売り上げが無い

起業して約半年。

全く契約がないわけではありませんでしたが、売り上げは微々たるもので、毎月の経費などに全て消えていきました。といっても、人件費は例外。つまり、半年間無給の状態が続いていました。

会社の運転資金は、創業者である社長のTさんがお母さんから借りたお金のみ。銀行や金融公庫などで融資してくれるところもひとつも無い状態だったので、日に日にキャッシュが減っていました。

何故、そんなことを知っているのかといえば、ガラス張り経営という方針だったので、月末のミーティングで社長から財務状況の説明があったからです。(売り上げが良ければいいですが、赤字の連続のときはガラス張りもいいとは限りませんね)

そして、事件が起こりました。

法人口座の残高「8万円」

とある日の終礼。
各人から本日の業務の進捗や結果報告が終わり、社長から締めの一言というときに事件は起こりました。

重々しい雰囲気で厳しい表情の社長がこのように言ったんです。
「今日はちょっと見てもらいたいものがあります…」そういうと、社長は机の上にポンッと通帳を置きました。

予想外の社長の行動に一瞬困惑していましたが、ただ事ではない状況を感じたので通帳の中身を覗いてみると…
そこには、「80,000」という数字。

「ん?」と思って「一、十、百…」と桁数を何度も何度も確認しましたが間違いありません。
我々4人で起業した会社の運転資金の残高は、残すところ8万円になってしまっていたのです。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


長い長い沈黙が続きました。
というよりも、誰も言葉を発することが出来なかったというほうが正確な表現だと思います。

その当時借りていた事務所の家賃が8万円ですから、いかに絶望的な状況かは誰でもわかりました。

勇気を出して沈黙を破った

「大企業の固定給でしか働いたことがないAさんのショックは凄まじいだろうな…」
「金欠でご飯もろくに食べていないYさんは絶望的な気持ちだろうな…」
「俺たち3人を誘っておいて、こんな状況になった社長のTさんは、どんな気持ちなんだろう…」

長い長い沈黙の中、頭の中をグルグルとそんなことばかりが巡っていました。


でも、私は起業メンバーの中で一番年上です。
助け船の出しようがない状態でしたが、ずっと黙り続けているわけにもいきません。

そんな状態の中、自分でも予想外のことが起きました。
何と、全く理由がわかりませんが、笑ってしまったんです。

「フフフフ…」

周りの3人は「頭がおかしくなったんじゃないか!?」って思ったかもしれませんが、笑って沈黙を破ったついでに社長にこう言いました。

「Tさん、給与はいりませんので、もう少しだけ頑張ってみませんか?」

私がこのように言ったからかどうかはわかりません。しかし、4人とも逃げ出すことはありませんでした。そして、あのエステ企業のトラブルに巻き込まれ、何とか報酬を回収して難を逃れたというわけです。



よく、「諦めるな」とか言いますけど、その決断が正しかったかどうかって、その後の結果次第みたいなところってありますよね。

成功したりうまくいけば「美談」になりますが、失敗して自己破産でもすれば、仕事も家庭もすべて失った上に「あいつはバカだ」って言われてしまうかもしれません。

ですので、私は「絶対に諦めるな」とは言い切れないな…

なんか、そんなことをふと思ったので最後に書いてみました。


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