本当に何もなかったスタートアップ BHS第5回

なんの後ろ盾もないベンチャー企業のスタートアップって厳しいものですよね。

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BHS(ベンチャー企業の法人営業マンの真実)は、創業メンバーとして起業するベンチャー企業で経験した真実をお送りするシリーズです。

今回は本当に何もなかったスタートアップというお話です。


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ゼロからのスタートというのはこういうもの

4人で立ち上げた新会社は西新宿のワンルームマンションの1室という環境でスタート。
8畳一間でユニットバスが付いていたその部屋は、まさに単身者の独り暮らし用のマンションだった。

事実、左隣の部屋は若い独身女性が住んでいたようなところだ。


デスクや椅子などのオフィス家具類は、創業メンバーの1人であるYさんが「解散した事務所の机と椅子が余っているから使う?」ということで、前職の伝手を使って無料でもらってきた中古品。

「えっ? 解散した事務所の机とか椅子って縁起悪くない?」

多分、心の中にこんな思いがよぎったのは私だけではないと思うが、「じゃあ、オフィス家具どうするの?」となると迷っている場合でもなく、ありがたかったというのが本当のところだ。

そんなバタバタのスタートだったが、初出勤をして少し落ち着いた頃に、私はあることに気が付いた。


社長であるTさんのデスクの上には薄型大画面の液晶タイプのデスクトップPCがあり、内勤のAさんの机の上には箱型のブラウン管製のデスクトップPC、業務担当のYさんの机の上には自宅から持ってきたMACのノートPC、そして私の机の上には…

そう、何もないのだ。

お恥ずかしい話、この時すでに私は30代半ばという年齢でありながら、PCにほとんど触れたことがなく、ワード、エクセルはおろか、キーボードは指一本で打つようなレベルだった。

「営業はPCが無くても仕事出来るのかな…」
そんなことを考えていたら、社長であるTさんがこんなことを言ってきた。

「白井さん、PCがなければ仕事になりませんよ…」

自己投資だと思うしかないか…

「そんなこと言っても、PC持ってないんですけど…」
心の中でそう思ったが、私はなんとなくその場の空気を感じ言い出せなかった。

何故なら、創業メンバーの中で一番年上で経済的に若干の余裕がある私に「自分で買ってください」という無言の重圧がのしかかってきていたのをビンビンと感じていたからだ。

「ノートPCっていくらくらいするんですかね…」
恐る恐る質問すると、社長のTさんが熱心にいろいろと教えてくれた。

「やっぱり、最初から買わせるつもりだったんだな…」
こんなふうに心の中で思いながらも、PCが無ければ仕事にならないのであれば迷っている暇はない。

「じゃあ、今からヨドバシカメラに行きますので、付き合ってもらえますか?」
そういって当時の価格で20万円のノートPCを購入した。
(このノートPCはOSがwindows xpなので随分前に使わなくなってしまっているが、なんとなく捨てられずに今も家においてあります)

そして、私は法人の営業マンとして戦う前に、全く使ったことが無いPCとの格闘からスタートするというベンチャー企業でのスタートを切ったのであった。


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