営業マネージャーに辞意を伝えた日 BHS第2回

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「いよいよ残り1週間しかない…」
そう、2月の最終週になってしまったのに、今だ退職の意思を伝えられずにいたのだ。


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辞意の切り出し方はこれしかない

「考えてみればいろいろなことがあったな…」
私が入社したときは、本当にボロボロで苦労ばかりの営業所だったが、マネジャーを含めた営業スタッフ全員の頑張りで全国1位に駆け上がるという経験をした職場だ。

別に営業が嫌になったわけでも、数字が出ないのでやめざるを得なくなったわけでもない。
「法人営業の世界でどれだけ通じるだろうか!?」という自分の欲求を抑えられなくなってしまっての退職だ。
完全な自己都合と思われても仕方がないし、実際そうなことは事実だ。


そんな理由から、お世話になった営業マネージャーになかなか言い出せなかったが、2月末までという期限があったため迷っている場合ではなくなってきてしまったのだ。

そこで考えたのが、最期の契約を挙げた日に退職の意向を伝えようというもの。
理由を正直に言えば、最期に契約をとって恩返ししたいという気持ちと、そういうときであればすんなりOKしてくれるのではないかという下心との2つがあった。


退職の意向を伝えたときの意外な反応

予定通り契約をとり報告の電話を入れた。
「おめでとー!」電話の向こうではマネージャーや仲間が沸いている。

「今しかない」
意を決して私はマネージャーにこう言った。

※ 以下はマネージャーと私のやり取り。

私:「ありがとうございます。それからもうひとつお伝えしなければならないことがあります。」

私の言い方で何かを察したのだろう。喜んでいたマネージャーが静かに質問してきた。

マネージャー:「なんだ…?」

私:「この会社で上げるオーダーは今日が最後です。本当に申し訳ありません、辞めさせてください」

マネージャー:「・・・・・そうか。とりあえず戻って来い」

私:「わかりました」


本来は直接面と向かって辞表を出すべきだと思うが、どうにも伝え辛いのと他の営業メンバーへの影響も考えて最初に電話で伝えるという方法をとった。


マネージャーの意外な反応

「飲みに行くか?」
営業所に戻るとマネージャーからそう誘われた。

行き先は歩いて5分くらいのところにあるキャバクラだ。

「こんなところに連れてきて、慰労するつもりなのか…」
私はどんなに執拗に慰労されてもやめる決心は固かったので、とても気が重かった。


店に入ってどのくらいの時間が経ったのだろう。
マネージャーと私の隣には、女の子2人が席についていたが、会話もなければお酒にも手を付けない。
ただならぬ雰囲気に女の子たちも話しかけてくるのを躊躇しているようだ。

本当に長くいつまで続くかわからない沈黙を破ったのはマネージャーだった。
「お前が辞めるというくらいだから、決心は固いんだろ…」

「はい、すみません」
私はマネージャーの目をまっすぐ見て答えた。

「わかった…」
意外にもマネージャーはこれ以上の言葉を発しなかった。

マネージャーと私のやり取りを見ていた女の子2人が泣いていたのがやけに印象的で記憶に残っている。


引継ぎ、そしていよいよ退職

「みなさんにご報告しなければならないことがあります。今月を持って退職することになりました」
3月に入ってすぐに営業所の仲間に退職することを伝えた。

ビックリしている人、無表情な人、反応は様々だったが、中には「起業なんて絶対にうまくいかないから考え直せ」と猛烈に反対したり、呆れいている人もいた。

しかし、もう決めたことだ。
私はリスクよりも「挑戦してみたい」という気持ちでいっぱいだった。

3月末に成績優秀者としてハワイ旅行に行ける権利があった。
転職前のいいリフレッシュになることは間違いないが、去っていく人間がいたのでは仲間が楽しめないと思い辞退した。

そして、3月31日に予定通り退職し、4月1日に新会社のメンバーとして働き始めるというスケジュールで新しいスタートを切ったのだ。


続く。


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