罰金制度という間違ったマネジメント

遅刻

コンプライアンスが厳しいご時世ですので少なくなってきたとは思いますが、「遅刻したら罰金だ!」というよなマネジメントをしている営業会社って未だにありますよね。
しかし、ハッキリ言いますがそのマネジメントは間違っています!


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遅刻の常習犯ってどこにでもいますよね

「遅刻1回につき罰金1万円!」信じられませんが、大人が集まった会社という組織で、こんなルールを作っている会社が」あります。

私も過去に1度も遅刻したことが無いとは言いません。通勤時にお腹が痛くなってトイレに駆け込んだら出勤時間に間に合わなかったということが数回ありますし(汗 まぁ、事情が事情だったり、たまにであればしょうがないと思うのですが、常習犯っているじゃないですか?何度言っても遅刻してくる社員…

以前、勤めていた会社の社員であまりに遅刻の常習犯がいたので、社長が怒って会社のそばに住むように勧めたことがあるんですね。でも、そういう遅刻の常習犯は近ければちゃんと来るかと言えば来ないんですよ。本人曰く「近くに住んだら寝る時間に余裕が出来て余計に眠っちゃうんですよね…」とのこと。「こりゃあ、駄目だ」って思ったものです。


最初は効果がある罰金制度だったが…

そこで、その会社で最後の手段として制度化したのが「遅刻1回につき1万円の罰金」というルールでした。

この罰金制度の効果は抜群!今まで遅刻していた社員が就業時間に間に合うように出社してくるようになりました。「なんだかんだで自分の懐が痛むとなるとちゃんと来るじゃんか!」そう思ったのか、社長は遅刻以外にもありとあらゆる罰則を罰金化しました。

「ちょっと、やり過ぎじゃないかな…」私は心の中でこんな風に感じていたのですが、遅刻に関しては成果が出ていたので静観していました。

ところがです。
数が月が経ったころ、効果のあるはずの罰金制度の効果が無くなってきたんですね。


2000年に、イスラエの経済学者、ユリ・グニーズィとアルド・ラスティチーニが行ったこのケースと似たような調査で面白い結果が出ているのでご紹介します。(以下引用)

20週間にわたり、保育園に保護者が自分の子供を迎えに来る時間について調べました。

保育園は午前7時半から午後4時まで開いているのですが、閉園時間までに保護者が子供を迎えに来ないと、保育士は残業しなくてはなりません。

二人の経済学者は4週間にわたり、どのくらいの保護者が遅れてくるか記録した後、第5週を迎える前に、当局の許可を得た上で、午後4時10分以降に子供を引き取りに来る保護者に対して、罰金を科す旨の告知を貼り出しました。

するとどうなったか。罰金を払うのが嫌で、保護者は迎えの時間に遅刻しなくなったのではないかと思うのですが、結果はこれまで実験結果と同じように、全く逆になりました。罰金制度導入後に遅刻者の数は倍増したのです。

出典:田村信夫の表彰とモチベーション:ユリ・グニーズィ


もうお分かりですよね。時間を守らせるために罰金制度を始めたのに、罰金を払う人はお金で時間を買うという捉え方をしてしまったのです。


話を戻しますが、成果のある罰金制度は崩壊し、罰金が10万円単位に膨れ上がり、会社に借金をしているような状態の社員を生み出すことになってしまったのです。


本日のまとめ

マネジメントって本当に難しいですよね。このブログを読んでいる管理職やマネージャーの立場の方も、マネジメントで頭を悩ませていると思います。

しかし、「もう面倒くさいから罰金だ!」というのは間違い。「何故、遅刻をしてはいけないのか?」ということを理解しない限り、その部下は遅かれ早かれ同じことを繰り返します。

「えっ?そんなことまで教えなければならないのですか?」と思う人もいるかもしれませんが、答えは「はい」です。今のご時世「親代わり」くらいのつもりでなければ、マネージャーは務まりません。


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