営業マンが心に抱える嫉妬という怪物

嫉妬のまなざし

嫉妬という漢字には、2文字ともに「女偏」が使われています。嫉妬は女性特有のものだからでしょうか?いえいえ、男にも嫉妬が存在しますし、多かれ少なかれ誰もが持っている感情ではないでしょうか。
今日はそんな嫉妬をテーマにお話しします。


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誰もが心に嫉妬という怪物を飼っている

とてもさわやかな人、みんなに優しい人、常に前向きな人、バイタリティーに溢れている人etc 「素敵な人だな~」「いい人だな~」と思う人は沢山いますが、多かれ少なかれ誰もが心に嫉妬という怪物を飼っています。

「なんであいつだけあんなに優遇されているんだ?」「あいつは稼いでていいよな~」過去に1度でもこんな風に思ったことはありませんか?もし、思い当たるのであれば、あなたの心にも嫉妬が存在するということです。

毎月毎月数字ではっきりと優劣が出てしまう営業という仕事は、嫉妬が生まれやすく、ときにそれが暴走して営業マンを駄目にしたり、組織を崩壊させてしまうことすらあります。


競争心と嫉妬は紙一重

ここでちょっと考えてみて欲しいことがあります。それは、「あいつには絶対に負けない」という競争心を持つから嫉妬に繋がるのかということです。

よく「他人を気にするからいけないんだ。自分自身と向き合えばいい」というようなことを聞きますが、営業の仕事においてはなかなか難しいというのが本当のところではないでしょうか?

私も長年営業の仕事に携わってきましたが、営業の仕事は強い気持ちがなければ続けてはいけません。難しいクライアントを攻略するという「外での戦い」と、ライバルの営業マンには絶対に負けないという「中(社内)での戦い」の両方が営業という仕事を長いこと続けてこれたモチベーションになっていたことは否定できません。

では、競争心と嫉妬は何が違うのでしょうか?

goo辞典にはこうあります。

1 自分よりすぐれている人をうらやみねたむこと。「他人の出世を―する」
2 自分の愛する者の愛情が、他の人に向けられるのを恨み憎むこと。やきもち。悋気(りんき)。「夫の浮気相手に―する」

出典:しっと【嫉妬】の意味 – 国語辞書 – goo辞書


なるほど、これをみればよくわかりますね。
1に関してはそのまま。ポイントは自分より優れた人に対してもつ感情だということです。「あの人みたいになりたいな」と思うのと「あの人だけ稼いでいていいよな…」と思うのでは雲泥の差ですね。是非、他人と自分を比較するなといっても難しいと思いますので、建設的な方向で考えるようにしてください。

問題は2つ目。一見恋愛での話のように思えますが、実は2のケースの嫉妬の方がビジネス上で厄介だったりします。具体的な例をあげると、自分が所属している会社や組織への愛情が強く、その組織の中で自分より優遇されている人が許せないといった場合です。(あとは、自分が尊敬している社長に一番気に入られたいetc)

このケースの場合、嫉妬心を「愛社精神」や「リスペクト」という存在が正当化してしまうので、嫉妬している本人は正しいことだと思い込んでいることがあります。


派閥争いや出世競争は表向きには「ライバルとの競争」に見えますが、その裏には「ドロドロとした嫉妬の感情」もあるものです。「職場には7人の敵がいる」とはよく言ったものですね。


嫉妬されたときの対処法

これまでは、「自分自身の心の問題」という角度で嫉妬についてお話ししました。ここからは、「嫉妬が自分に向けられたら」ということでお話しします。というのは、嫉妬は、自分自信の問題ばかりではありません。自分は嫉妬心を持っていなかったとしても、他人からの嫉妬の対象になることがあるからです。


実際に私も受けたことがありますので、ちょっとご紹介しますね。

私がもっとも強烈な嫉妬を受けたのは、独立前に所蔵していた営業会社のときです。その会社では、入社してから退職するまでの間、ほぼ私がトップの数字を上げていました。(何回か2番目の数字だったことはあります)
特に、退職する前の1年から1年半は、私の収入は全社員の数倍。私の次に給与がいい2番手の営業マンの2倍はもらっていたと思います。

何故、そのような突出した数字を上げられたのかと言えば、会社から特別扱いをされていたからではありません。その会社では私は創業メンバーでしたが、報酬体系は社員と同じフルコミッション。固定給や役職手当、組織の目標達成に対するインセンティブなどもありません。

その上、面接や新人研修、部下育成もやっていましたし、DM(ダイレクトメール)の封入や発送、自分の行き先はテレアポ(自アポ)で用意していました。(パートのスタッフやテレアポスタッフはいなかったので)

その状況の中で数字を上げ続けるために、業務終了後や土日祝日もリストをピックアップしたり、限られた時間の中で数字を上げるためのあらゆる努力をしてトップの座を守り続けていました。「あいつは創業メンバーで、胡坐かいて仕事してやがる」みたいに言われたくなかったので。


ところが、この努力が思わぬ嫉妬を生み出してしまいます。
「あいつだけ毎月給与が高すぎる」「マージン率を変更してもらわないと納得いかない(私のマージン率を下げろという要求)」正直、驚きました。条件は同じなわけですから、稼ぎたければ今以上に頑張ればいいだけの話です。本当に理解に苦しみました。しかし、これが現実ですし、利害関係のあるビジネスの世界では、こういう嫉妬が生まれることは珍しくありません。

もしかしたら、あなたの組織でもこんな嫉妬が水面下で蔓延っているかもしれませんよ。


では、こんなときにどうすればいいかですが…
正直言って、他人の思いや考えを完全にコントロールすることは出来ませんので、対処法はありません。
嫉妬は起こるものだと思っておいてください。

しかし、つまらない嫉妬のせいで悪影響を受けるのはあなたのためになりませんので、少しでも気が楽になる方法をお話しします。それは、嫉妬を受けるというのは、それだけ存在感のある人間になったという証だということです。


人間は自分より下だと思っている相手に対しては、あまり嫉妬心を感じません。あなたが上だと思われているから嫉妬されるのです。これはしょうがないことなのかもしれません。例えば有名人になればなるほど誹謗中所を受けたりしますよね。大ファンもいますが、必ずアンチ派が存在するからです。


本日のまとめ

最後にWikipediaの引用をみてください。

感情としての嫉妬は多くの小説、歌、詩、映画と他の芸術的作品のテーマになっている。また、心理学者や社会学者、アーティストらの関心の話題でもある。

出典:嫉妬 – Wikipedia


これを見る限り、人間がいる限り嫉妬という感情が無くなることはなさそうです。

しかし、嫉妬心は自分を疲弊させ卑屈にしますので、出来るだけ持たないことと、万が一、嫉妬の対象になってしまったときは気にしないことです。なかなか簡単なことではないと思いますが…


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