辞表を出したら予想外の展開に! – MSH第29回 –

ドア

MSHシリーズは、私の約20年に渡る営業人生を振り返った物語です。

本日は、辞表を提出した時の意外な展開について。


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ドキドキ…

自分自身物怖じしない正確だとは思っていましたが、流石に社長室のドアを簡単にはノックできませんでした。
それというのも、都会から来た茶髪の兄ちゃんを快く採用してくれたのは、何を隠そう社長だったからです。

「いくら事情があるとはいえ、これじゃあ裏切りじゃないか…」

こんな事が頭の中をグルグルとしていて、なかなか決心がつきませんでしたが、グズグズしていると朝礼の時間になってしまいます。


私は、ついに意を決してドアをノックし、社長室に入りました。

「おお!白井かぁ〜。朝からどうした〜」

まぁ、用も無いのに社員が訪ねてきたのですから、今考えれば、社長は何か感づいていたのかもしれません。

社長を目の前にして、後に引けなくなった私は、持っていた辞表を社長の目の前に差し出すと、「辞めさせて頂くことに決めました」と言いました。

「・・・・・・」

かなり長く感じましたが、私は黙っていました。
というのは、事情が何であれ裏切り行為をしている私に説明や言い訳の余地はないと思っていたからです。


どの位の経った時でしょうか、黙っていた社長がニコッとして私にこう言いました。
「どうしたんだ?」

私は、怒られると思っていましたので、内心社長の笑顔に驚きました。
それでも、黙っていると、

「話したくなければ、話さなくてもいいけど、何も話してくれないと、こっちも困っちゃうんだよな」(本当は、甲州弁でお話しされていましたが、正確に再現できないので、標準語で表現しています)

笑顔でそこまで言われると、今度は黙っている事がいけないことなんじゃないかと感じたので、事の顛末を社長に伝えました。

すると社長はこう言ったんです。

「白井が山梨で働きたいと面接に来た時に、私は、こっちに結婚する相手でもいるのかと思ったよ。しかし、それじゃあ、大変だったろう。世代間の価値観の違いは簡単に埋まるものじゃないしな〜。若いのに友達もいない山梨でよく頑張ってたな~」

笑顔だけでも、意外だったのに、社長はひとつとして私を否定する事はありませんでした。
私は、若いながらも、人の上に立つ経営者の器の大きさみたいなものを感じたものです。


「で、東京に戻って職はどうするんだ?あてはあるのか?」と聞かれたので、「ありません」というと、社長が驚くような提案をしてくれたのです!

「東京でも働いてみるつもりはないか!」と。


今回はここまで。
この続きは次回お話ししますね!


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