飛ぶ鳥を落とす勢いで売りまくっていた営業マンが、ある日突然パッタリ売れなくなる…

営業会社ではよくあることですし、油断をすれば自分がそうなるかもしれないのがセールスの世界です。

その典型的な例を目の当たりにしたことがあるんですよね…
それはもう悲惨でした。

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私が経営コンサルティング会社の営業マンだったときのリアルを可能な限りそのままお伝えしている「法人営業物語」

急激な会社の成長と共に、マンパワーが必要になり毎週のように面接をするようになったのですが、その中のひとりSさんは典型的な一発屋営業マンでした。

有望な新人が大活躍

Well done

私は創業メンバーということもあり、社長と共に毎週のように面接をするようになりました。

求人広告を出すと多くの履歴書が届くのですが、その中で「この人とは会ってみたい」と思えるのは10人中1人か2人くらいなものです。でも、学歴や年齢よりも「やる気」や「人間性」を重視しようという方針だったので、出来る限り面接に呼ぶようにはしていました。

ただ、本当に応募者が多くなってしまったので、1次は集団面接にして、その中から「この人は!」と思った応募者を2時面接に呼んでじっくり話すというスタイルを取るようになったんです。

そんな集団面接を始めたばかりの頃に、とってもいい感じの青年が応募者としてやってきました。一言で言えば「清潔感のある好青年」、年齢の割には落ち着いていますし、知的な感じもコンサルティング営業にはピッタリです。

一応、2次面接もしたものの、社長とは「あの人は取ろうよ!」と1次面接の段階で決まっていました。


さて、そのSさんが入社してどうなったかといえば、信じられないくらいの大活躍をしたんです。その当時、営業部の責任者をしていたOさんや創業時から営業をしている私を脅かすほどの数字を叩き出しました。

通常のビギナーズラックというのは、最初の1本目のオーダーや、多くでも2・3本目まではサクッとゲット出来たものの、その後苦労するというのがパターンなのですが、1か月近くに渡り「行けば決まる!」という状態が続き、初月から目標を達成しました。

社内では「期待通りの活躍だ!」「あいつは天才なんじゃないか?」という声があがるようになりました。

会社の更なる成長のために頑張っていた時期だったので、強い新人待望論のような社員全員の願望にピタッとはまったのでしょう。

Sさんは、あっという間に社内で人気者になりチヤホヤされはじめました。

私も戦力になりそうな新人営業マンが登場して嬉しかったのですが、その一方、表現するのは難しいですが「不穏な何か」を感じていました…

2か月目以降はゼロ行進

新人営業マンのSさんは、いい意味でも悪い意味でも「素直でいい奴」でした。しかし、「自分」というものを持っていないため、流されやすいタイプでもあったんです。

ですから、社内の人間に「おい!飲み行こうぜ!!」と誘われれば、100%断らずについて行きますし、行けば行ったでイジられようが、一気させられようがニコニコ文句のひとつもいいません。

特に、社長やコンサルティング事業部のメンバーが毎日のように酒盛りをするので、それに毎日のように巻き込まれていました。(本人も好んで巻き込まれていたと思います)

さて、このSさんが2か月目以降どうなったかといえば低迷どころの話ではありません。

完全なゼロ行進です。

素直な性格が仇になったんでしょうね。

売り続けられていたときは自分の力を1%たりとも疑っていなかったのが、売れなくなったら100%自信が無くなってしまったのです。

更にまずかったのは、売れなくなった後もコンサルティング事業部のメンバーがSさんを誘い続けたことです。もう完全に飲み会には欠かせないイジられ役として、その地位を確立してしまったわけです。

結局、営業マンとして数字が上げれなくなったSさんはコンサルティング事業部に異動になりました。でも、死んだ魚のような目になった人間が部署を変えたくらいで活躍できるわけがありません。

クライアントの社長から大クレームが入って、菓子折りを持って一緒に謝罪に行ったこともありますし、「損害賠償1億円払え!」と訴訟を起こされるギリギリのトラブルを起こすなど、完全に会社のお荷物に成り下がってしまいました。

新人営業マンへの忠告

新人営業マンの方には、この記事を読んで気を引き締めてもらいたいです。

上記の話ほど極端ではないにしろ、ビギナーズラックで売れた営業マンが一発屋で終わってしまうことは、営業会社では本当によくあることなんですね。

1回や2回目標達成したくらいで油断してはいけません。

年間を通して安定した数字を上げられるようになるまでは、ストイックに営業の仕事に打ち込みましょう。

ベテラン営業マンだって低迷することがあるのが営業の世界ですから、新人営業マンには何が起きてもおかしくないんですよ!