この訪問販売物語のシリーズは、営業マンのみなさんの参考になればと、私の過去20年間の営業人生(BtoCのとき)を出来るだけリアルに振り返った物語です。

今回の話には、私が過去に出会った中で一番凄いアポインターが登場します。

そのアポインターは、学習教材のアポを月20日稼働でコンスタントに毎月70以上取り続けるのですから、教材や家庭教師などの教育系のテレアポ経験者であれば驚きを通り越して信じられないレベルです。

テレアポで悩んでいるアポインターや営業マンは、学ぶべきところが多いと思いますので、しっかり読んで勉強してください。

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伝説のアポインターとの出会い

テレアポのブース

新人営業マンの中で一番最初にマニュアルの丸暗記を終えた私は、いよいよ行先づくりのために自アポをすることになりました。

営業所の奥のテレアポブースは10席あり、常時アポインターさん達が会社の用意したリストをもとにガンガンコールしています。

この会社のアポインターは、ある程度以上のアポ数を獲得するだけでなく、更にそのアポから契約が生まれなければクビになってしまうので必死です。

「さて、俺もアポすっかな!」

自分の営業デスクの電話より、席ごとにパーテーションで区切られた(ラーメン屋の一蘭みたいな感じ)テレアポブースの方が集中できそうなので、たまたま急遽欠勤になったアポインターさんの席を借りてコールし始めたのですが…

「いやだぁ~、お母さん!そんなこと言っちゃだめよぉ~」

私の隣のおばさまアポインターさんの声が尋常じゃないくらいデカいんです(汗

その時は「勘弁してくれよ…」と思いましたが、後々、そのおばさまが伝説のアポインターだということを知りました。

アポ質とアポインターの関係性

フルタイムの人や日中だけ、夜だけと勤務形態はバラバラですが、その営業所には多くの個性的なアポインターがいました。

不思議だったのは、比較的お金のある家庭のアポが多いアポインターもいれば、取るアポ取るアポ貧困家庭ばかりというアポインター、更には母子家庭や父子家庭のアポ率がめちゃくちゃ高いアポインターなど、獲得するアポにも傾向があることです。

ただ、この理由は簡単でした。

比較的お金に余裕がある家庭の主婦のアポインターは、同じような主婦のアポが多いんです。反対に、見るからに苦労してきたようなアポインターは、苦労している主婦のアポが多いですし、明るいアポインターは明るい奥さんからアポを取るんです。

アポに傾向が生まれるのは「自分と相性がいい人からアポを取っている」からなんですね。ですから、そのレベルのアポインターは、1日1件のアポを獲得できるかどうかが限界です。

伝説のアポインターのプロフェッショナルぶりから学んだこと

さて、いっぽう月70本ものアポを獲得し続ける伝説のおばさまアポインターはというと、アポ質がいいだけでななく、本当にいろいろなタイプのお母さんのアポを取ります。

相性がいい人からしかアポが取れないようであれば、1日3本以上のアポなんて絶対に取れませんからね。

「こういうアポインターさんがいるなんてラッキーだ!盗めるところは盗ませて頂こう!!」と、日々観察していたら、以下の全てが平均レベルのアポインターさんとは比べ物にならないほどずば抜けていたんです。

コール数

「お母さん!そんな冷たいこと言っちゃダメ~!」

そう言っていた次の瞬間には、電卓を叩くような恐ろしい速さで電話番号をプッシュしています。この切り替えの早さは見ていて笑っちゃうくらいでした。

集中力

1時間に10分の休憩があるのですが、それ以外の時間は全く周りが見えていないのではないかというくらいの集中力を発揮していました。

周りが見えていたら、あんな大声で話せないでしょうからね(笑

まるで目の前に実際に相手がいるかの如く話し続ける姿には感動すら覚えます。

ユーモアと勢い

「おいおい!また始まったよ(笑」

この伝説のおばさまアポインターさんがアポを始めると営業所中に声が響き渡るのですが、会話の内容がめちゃくちゃ面白いので、社内勤務している営業マン達が思わず笑ってしまうんです。

もうね、めっちゃ面白い。

そして、自信満々で話し続けるので、相手は電話を簡単には切れなくなってしまうのでしょう。

本音でズバズバ言う

「お母さん!営業マンを行かせるから、当日すっぽかしたりしちゃダメよ!」「話聞いて良かったら、絶対にやっといた方がいいかわよ、ね!?」

上記のような普通レベルのアポインターであれば言いづらいこと(言わないこと)を本当にズバズバ言うんです。

ですから、この伝説のアポインターさんのアポは「行けば決まる」という極上アポも多かったです。


私もアポには自信があるのですが、後にも先にも「この人とはアポで競っても勝てそうにない」と思ったのはこの人だけです。

当このおばさまアポインターさんから盗ませてもらって、アポ力アップをしたのは言うまでもありません。

最後に

今日は、私が出会ったアポインターの中で、もっとも凄いおばさまアポインターさんの実話をお送りしました。

もしかしたら、「コール数」「集中力」「ユーモア」「勢い」「本音を言う」などを「当たり前」と思った方もいると思います。

ただ、そういう方に聞きたいのは「じゃあ、あなたは1日3本以上のアポを取り続けられますか?」ということ。

学習教材のアポの厳しさは半端ではありません。

名乗るか名乗らないかという時点で「けっこうです!!!!」と、速攻でガチャ切りされてしまうレベルの猜疑心を掻い潜って日時設定までもっていかなければならないですからね。

突き抜けましょう!

一所懸命なんて並みですよ。
突き抜けなければ、並みかそれ以下の結果しか残せませんよ。