私が経営コンサルティング会社の営業マンだったときのリアルを可能な限りそのままお伝えしている「法人営業物語」

私と社長が二人がかりで「テレアポしてください!」と忠告しても完全に拒否した新人営業マンのOさん。

長いこと営業の世界でいろいろな営業マンを見てきましたが、ここまで「質だけを追求する営業マン」は見たことがありません。

さて、全然テレアポをしない新人営業マンは、この先どうなったのでしょうか…

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テレアポをせずにリスト作成をしていた

エクセルで作業

私のあとに説得を試みた社長も「あれは無理ですね。もう、好きなようにやらせてみるしかないですよ」と匙を投げてしまい、その次の日から全くと言っていいほどテレアポをしない新人営業マンのOさんの好きなようにやらせることが決定しました。

「それにしても、1日中デスクのPCの前に座って、黙々と何をしているんだろう…」と思ったので、休憩時間にOさんのパソコンを覗いてみたら、エクセルファイルが開かれているんです。

「何のデータだろう…」

打ち込んである内容を見たら「DM発送+テレアポ用リスト」でした。

「それにしても、1日中リスト作成を続けるのもしんどいだろうな~」と思ったので、Oさんに「リストですか?随分拘ってるんですね?」と聞いたのですが、ニコッとほほ笑むだけ。

あれ以来、人間関係が悪くなったわけではなかったのですが、アポもデモもしないのでアドバイスのしようもありません。

「このやり方でどこまで続くかな…」と心配しながらも、見守る以外にやることがない日々がしばらく続きました。

電話をしないのに初月から目標達成

さて、こんな調子で最初こそ心配していましたが、どうなったかといえば初月から目標達成です。

ただ、誤解があるといけないので念のため言っておきますが、「電話をしない」と言っても1件もしないわけではないですよ。

長くて1日1~2時間。

あとは、反響が来た会社の対応や1度コールしている見込み客に毎日のように追っかけの電話を入れてはいました。

でも、私が過去に見てきた営業マンで、ここまでテレアポをしない営業マンはいません。

ところが、見事に目標達成したわけです。

「へえ~、やっぱり訪販出身の営業マンは自力あるな~」と、正直感心してしまいました。

でも、営業の世界ってビギナーズラック的なことがあるじゃないですか!

ですから、2ヶ月目や3ヶ月目はどうなるか心配していたのですが、ただの1度も目標未達成の月は無いんですよ。

それどころか、「超効率営業で数字を上げている」というということで、あれよあれよという間に会社での存在感が大きくなっていったんです。

そして、私にとって悲劇が起こりました。
創業以来任されていた営業部の責任者から降ろされてしまったんです。

そうです、3ヶ月に1度の査定で新人営業マンのOさんに数字で負けてしまいました…

数を否定された気持ちに

「今まで、数に拘って営業で数字をあげてきたし、どの会社でも通用してきた。でも、俺のやり方や考え方は間違っているのだろうか…」

営業の世界は数字が全て。
数字が1円でも多い方が正義です。

もちろん、これまで質を無視してきたわけではありませんでしたが、このことがきっかけで「初めて質について本気で考えるようになった」と思います。

それにしても、営業の世界はある意味残酷ですよね。

2年間、会社の創業メンバーとして1から携わった人間が、入社3ヶ月の新人営業マンに1回数字で負けただけで、降格になってしまうのですから。

そして、ここから新人営業マンのOさんと、営業マンとしてのプライドを賭けた戦いの日々が始まったんです!