私が経営コンサルティング会社の営業マンだったときのリアルを可能な限りそのままお伝えしている「法人営業物語」

FC本部でのプレゼンテーションを見せることでモチベーションが上がり、家まで送っていく間にすっかり新人営業マンのOさんと打ち解けて安心していたのですが、その状態は1週間も持ちませんでした。

何故なら、この新人営業マンのOさんは全くと言ってもいいほどテレアポをしないんです。

「電話もしないで、いったい何してるんだ?」と、会社の中がざわつき始めたんです…

スポンサーリンク

テレアポで新規開拓をしている会社で電話をしない新人営業マン

デスクワークばかりの営業マン

さて、新人営業マンのOさんを迎え入れるにあたり、最初の対応は上々の出来でした。

また、このOさんは気さくなタイプで、業務終了後に食事や飲みに行ったり、趣味のダーツを会社のメンバーに教えてくれるなど、入社前の心配が無駄に思えるほどの打ち解けぶり。

「あとは期待通り売ってくれれば言うことなしだな!」と思っていたのですが…

そうです、トラブルが起きたんです。

私はOさんに関しては、向こうから聞かれたことに答えるマネジメントをすることに決めていました。もともと、訪販の世界でバリバリ営業をしていた人ですし、頭もいいタイプなので余計なことを言わなくても売るだろうと踏んでいたからです。

実際、1回教えれば理解してしまいますしね。

ただ、1点気になることが出てきました。
それは、テレアポを全然しないんです。

どのくらいかといえば、入社して1週間で受話器を持ったところを見た人がほとんどいないレベル。

同じ営業部の周りの営業マン達がガンガン電話している中で、ひとり静かに黙々と作業を続けています。

「さすがに、ここまで電話しないのも周りの士気にかかわるな…」

そう思っていた頃に、「白井さん!ちょっと社長室までいですか?」と内線電話で社長に呼び出されました。

テレアポさせてください

「まぁ、座ってください!」
社長はニコニコしていますが、呼び出されるときは決まって何かあるときです。

「Oさん、どうですか?」と様子を聞かれたので、「周りとも楽しそうにやってますよ。ただ、気になるのはテレアポをしないことですかね…」と答えると…

「実は、その件なんです…」と、社長の表情が真剣になります。

社長によると、社員全員が懸命に業務に取り組んでいる中、電話もしないで黙々と作業を続けているOさんに対して不満を持つ人間が出てきているだけでなく、マネージャーの白井も何やっているんだという疑問が噴出しているとのこと。

「白井さん、Oさんが電話するように手を打ってもらえませんかね?」

私に対する風当たりが強いのは全然構わないのですが、せっかく入社が決まったOさんの立場が悪くなるのはマズいので「わかりました!」と快諾し、オフィスの近くのスタバにOさんを連れ出しました。

「テレアポはしません!」と拒否される

「コーヒーでも飲みながら話せば理解してくれるだろう…」

オフィスから歩いて5分くらいのところにスタバがあったので、そこにOさんを誘い出しました。

いきなり切り出すのもどうかと思ったので、先日盛り上がったダーツの話など世間話をして場の空気を和ませた上で、私は次のように切り出しました。

「Oさんはテレアポをしないで黙々と作業をしてますけど、なんだか大変そうですね?」

すると、こちらの意図を知ってか知らずか、こんな答えが返ってきました。

「そんなことないですよ。ちょっとリストに拘ってみたいと思いまして…」

似たようなやり取りを続けましたが、いつまで経っても埒が明きません。
そこで、単刀直入に切り出したんです。

「Oさん!単刀直入に言いますけど、業務時間中はテレアポをしてください!」

正直、「はい、わかりました!」で話は済むと思っていたのですが、これが想像を絶する展開になってしまいます。

さっきまでニコニコと会話していたOさんの顔色が見る見るうちに曇って青ざめていくのがハッキリわかりましたからね…

そして、信じられないことを言われてしまいました。

「テレアポはしません!」

長いこと営業の仕事をしてきましたが、入社間もないのにテレアポを拒否する新人なんて見たことがないので衝撃を受けました。

でも、社長から頼まれていましたし、会社の士気にも関わると思ったので簡単に引くわけにもいきません。

そこから2~3時間くらいだったでしょうか。

「電話してください!」「しません!」と話は平行線のまま、結局物別れに終わりました。

最後に

実は、私が説得できなかったことを知った社長は、すぐにOさんを連れ出して更に3時間説得を試みたのですが、それでも駄目でした。

しかし、Oさんがテレアポをしないことが、今後の組織とって強烈に良い影響と悪い影響を与えるとは、この時は社長も私も想像すらしていなかったんです…

この先の話は、新規開拓をしている営業マンにとって本当に得ることが多い話になってきますので、この記事を読んだ方は、今後も読んでみてくださいね!