この訪問販売物語シリーズは、私の過去約20年の営業人生を振り返って、現場のリアルをお話しています。

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同業他社からの嫌がらせに反撃

商品陳列

山梨のルートセールスの会社に入ってどれくらい経った頃だったでしょうか。

覚えることも多いし、とにかくいっぱいいっぱいだった私も、少し周りが見えてくるようになりました。

担当していた長野のお土産屋さんは、どちらかといえば小規模から中規模位のところが多く、「もっとデカい売店を担当したいなぁ〜」なんて生意気にも思い始めていました。

理由は簡単です。

どこのお店でもそうですが、基本的に売り場の中で自社商品がおけるスペースが決められてしまっているので、やはり広いお店の方がたくさん商品がおけるからです。

当然、おけば数字が上がるので、こんなことを考えるようになっていたんですね。


そんなある日、霧ヶ峰のとある売店に行った時に事件は起きました。

なんと、うちの商品をおくスペースの2/3位に他者の商品が置かれていたんです!!

「やっべぇ〜、欠品か!?」

恐る恐る棚下の在庫を見ると・・・
欠品どころか前回納品した商品のほとんどが棚下に入れられていました。

「売店の意向なのかぁ…」

その可能性もゼロではないので、お店のスタッフに「お店の陳列とか変えたんですか?」と聞いても「変えてませんよ」という返事。

謎は深まるばかりです。


しかし、商品棚をよく見るとヒントがありました。

同業他者4社のうち、1社の商品がめちゃくちゃスペースを取っていて、自社も含めた残りの3社の商品が棚下に入れられていたんです。

「なるほど、そういうことか!田舎の人たちはみんな優しい人ばかりかと思っていたけど、そうじゃない人もいるのね!」

私は、その業者の商品をひとつ残らず棚下に突っ込んで、車に積んである商品をできる限り並べてやりました。

「少しは反省しろ!!」
そんな気持ちだったと思います。


ところが、これで収まりません。
次に行った時は、自社の商品のスペースがゼロになっていました。


こんな事が何回続いたでしょうか?

ある日、諏訪を担当している先輩社員から突然こんな事を言われました。

「なんか白井が同業他社をうんといじめてるって噂をきいたんだけんど、本当け?」(甲州弁)


どうやら、何度やってもやり返すので、向こうが根負けして先輩社員に泣きついたみたいなんです。

「最初にいじめられたのはこっちですよ!その人に先輩からよく言っといてください!!」


それからというもの、不毛なスペース争いは無くなりました(笑

それにしても、今だったら「倍返しだ!」って言えたのに残念です。