営業の世界は数字が全て。
数字が無ければ、給与や発言権どころか居場所も無くなってしまいます。

もしかしたら、このブログを読んでいる方の中にも転職を考えている方がいるのではないかと思って今日は書きます。

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営業を辞める前に知ってもらいたい事例

逃げて転職する営業マンイメージ

辞めて転職する前に考えて欲しいので、私が経験した過去の実話を話します。

私がとある会社で営業部のマネージャーをやっていた時の事です。
部下の中に新卒で営業会社に入ってきたK君という社員がいました。

このK君は最近のゆとり世代の草食男子ばかりの世の中では珍しい「反骨心」や「野心」、「判りやすい欲」の持ち主でした。

「営業で金稼いでビッグになりたいんですよ!」
こんな事を平気で言えるタイプ。

私は彼に大きな期待をしていました。

私も最初に就職した会社がフルコミッションの営業会社でしたし、若い時の私も「反骨心」や「野心」、また、金、車、女みたいなわかりやすい欲の持ち主だったからです。

なんか、彼を見ていると昔の自分を見ているようだったんですよね。

そんな彼ですが、営業の数字の方はサッパリでした。
しかし、ちょっと売れないからと言って「辞めます」なんて言わずに黙々と仕事をしていました。

「いつかは必ず結果が出る」

そう私は確信していましたが、その一方で「一日も早く結果が出てくれないかなぁ~」とも思っていました。

そうです。
だんだんと彼のお財布事情が苦しくなってきているのが判っていたからです。(フルコミですからね)

売れる営業マンになる前の試練

そんなある日、K君が10店舗以上ある法人契約を取ってきました!

「おめでと~!!!!!」
これでやっと金欠状態から抜け出せるだろうし、何より自信がつくだろうなって思いました。

しかし、営業の神様は彼に試練を与えます。

その10店舗以上ある法人から突然のキャンセル。
しかも、先方は理由すら教えてくれません。

キャンセルの電話を切った後の彼の落ち込み方は相当なもので、私も声をかけることすら出来ませんでした。

でも、彼が偉かったのは、それでも辞めませんでしたよ。
もう入社してから5ヶ月間ずっと売れていません。

並の人間なら辞めて転職をするでしょうけど、彼は何とか踏ん張っていました。

必死の慰留

ところが、ある日K君が真っ赤な顔をして帰社してきました。

「ん?明らかに飲んでるな…」

そう気が付いて声をかけようと思ったら、私よりも早く彼から話しかけてきました。

「白井さん。話があるんですけど…」
私の経験から言って、こういう時にいい話になった事はありません。

彼は、明らかに退職を決意して、転職を考えていた状態でした。

「この状態で遺留は無理かもしれない。でも、彼は結果の無い中ずっと頑張り続けてきた。何とか彼の気持ちをもう一度奮い立たせることは出来ないだろうか?」

こんな風に背水の陣で臨んだことを今でもハッキリ覚えています。

明け方まで話したので、何を話したかはあまり覚えていません。普段は文句や不安の一言も言わない彼が酒を飲んで話をしているので、とにかく話を聞きました。

そのとき私は、こんなことを言った記憶があります。

『あのさぁ。俺から見てて本当にちょっと。結果が出るまであとちょっとなんだよ!どうしても辞めるというならお前の人生だから最終的には止めはしないけど、ここで諦めるのはあまりにもったいないよ。それに、ここで辞めたら一生「俺は営業が出来ない人間なんだ」っていう傷を心に負う事になる。何とかもう少し頑張れないか?』

安居酒屋で何時間話したんでしょうか?
外に出た時は、もう空は明るくなっていました。

私は、朝方彼の乗ったタクシーを「もしかしたら、会うのはこれが最後になるのかな…」と、何ともやり切れない気持ちで見送りました。

退職を何とか踏みとどまった後に営業の神様がほほ笑む

この彼、その後どうなったと思います?
実は、何とか踏みとどまり営業を続けることになりました。

そして、彼が静岡県の超大手小売店の社長アポを取りました。

「これは外せない!」
一世一代のデモに私が同行する事になったのです。

商談場所の店舗の近くについた時の緊張感は、今でもハッキリ覚えています。(本当に震えました。だって若者の人生がかかってるんですから)

結果はオーダー!
今回は営業の神様が微笑んでくれて、キャンセルにもなりませんでした。

営業というのは不思議なもので、それがきっかけで彼の快進撃がはじまります。
最終的には、平均月収70万円を稼ぐ営業マンに成長しました!

まとめ

ちょっと、話が長くなりましたがどうしても伝えたかってので書きました。
あなたも「あと、ちょっと」かもしれません。

「辞めたい」「転職したい」という気持ちもわかりますが、自分の力を120%出し切ったかどうか、自分に出来ることは、もう一つもないのか、じっくり考えてみてください。