転職回数が多いと不利・採用しないという日本企業の風潮には疑問しか感じない

米国の若者は28歳までに平均6回転職する 労働統計局の長期追跡調査より
ネット上のこんなニュースに目が留まりました。

率直な感想としては、「こういう所はアメリカは素晴らしいな。日本では転職回数フィルターが発動するからこうはいかないだろう…」です。

転職回数が多いと不利・採用しないという日本企業の風潮に対しては、以前から疑問を持っていました。
今回はこの件について取り上げてみます!


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米国労働統計局の長期追跡調査

まず、最初にこの記事を書くきっかけになった記事をご紹介します。

【参考】米国の若者は28歳までに平均6回転職する 労働統計局の長期追跡調査より

上記記事内には、以下のような調査結果が書かれています。

米国の労働省労働統計局は1997年以降、継続してアメリカの若者たちの転職事情を追跡調査しています。サンプルは1980年~1984年に生まれた約9千人の若者です。

4月8日に発表された第16回追跡調査によると、これらの若者は18~28歳までの間に7.2の職業に就きました。つまり最初の職に就いた後、6.2回、転職しているというわけです。

出典:米国の若者は28歳までに平均6回転職する 労働統計局の長期追跡調査より


みなさんは、この記事を読んで、どのような感想を持ちましたか?
ほとんどの方は「10年間に7.2回も転職するの!?」と驚いたのではないでしょうか。

でも、それこそ日本に蔓延している転職回数フィルターの概念に侵されている証拠です。

転職回数フィルターが異常に就活生を苦しめる

転職回数フィルター
以前、就活中の学生と意見交換する機会がありました。
高学歴な学生さん達だったのですが、自分の将来に希望を持っているどころか、めちゃくちゃ苦しんでいるんですよね。

「不安しかない…」
「自分にどんな仕事が合っているか判らない」

生まれたときから不況の世の中しか見ていないのですから、
若者世代に社会に対して夢や希望を持てと言っても難しいですよね…

また、実際に社会に出たことがない学生に対して、1回目の就職活動で自分にピッタリの仕事や職場を見つけなさいというのも考えてみれば酷な話です。

しかし、いろいろと意見を聞いている中で、とっても印象的な言葉を耳にすることになります。

「就職に失敗したらどうしよう。一生の問題だから…」

私が受けた印象は、必要以上に(就活)の失敗を恐れているということ。

就職をしたものの数年以内に離職して転職活動をしている若者は「第二新卒」と分類されてしまいますし、転職回数がネックになって、定職に付けない大人達が多いご時世ですからね。

「今の若者はチャレンジ精神がない」と宣う大人がいますが、転職回数が多いだけで不利になったり、採用してもらえないようなやり直しがきかない日本社会ですから、若者が必要以上に保守的になるのは当然ではないでしょうか。

転職回数フィルターに対する大いなる疑問

さて、ここからは更に踏み込んで転職回数フィルターに対する疑問について問題定義してみます。

仕事が合っているかは、やってみて初めて分かるもの

仕事というのは、やってみなければ自分に合っているかどうか、生涯をかけて携わるべきものなのかは分かりません。

「どんな仕事も頑張っているうちにやりがいを感じる」という意見もありますが、その一方でやればやるほど知らなかった現実を目の当たりにして嫌になるということもあるでしょう。

以前、私がペットショップを経営している会社に行ったときに、私の質問に対して商談相手の専務がこんなことをおっしゃっていました。

私:「私は動物が大好きなので、今日は本当に楽しみにしていたんです!」

専務:「なるほど。でも、本当に動物が好きな方は、ペットショップ業界には向かないかもしれませんよ」


ペットショップ業界では、犬や猫などの生物を売上を上げるための商品として捉えなければならないなど、「動物が好き!」という綺麗ごとだけでは続けられないという現実があるといいます。

では、「思っていたのとは全然違うな…」と感じ本当に嫌になってしまっても、その仕事を絶対に続けなければならないのでしょうか?

職場も入社してもみなければ分からない

職場の雰囲気や人間関係なども、実際に入社しない限り本当のところは見えません。
企業側は、優秀な人材を確保するために求職者に対して「良いところ」ばかりを見せるから当然です。

粉飾決算で問題になった企業に入社した人は、そんなことをやらかす組織体質があると思って入社したのでしょうか。

本来、企業と労働者の立場は平等なはずですが、雇う側の企業が優位すぎる現状があります。

攻めて、「この組織は駄目だ」と感じた労働者が、転職回数フィルターの影響で次の職場が見つからないという事態が無くなるようにすべきです。

優秀な人が埋もれていくシステム

転職回数フィルターは優秀な人材を埋もれさせてしまうシステムだと感じます。

本来であれば、優秀な人は仕事や組織に対して疑問を感じたら、さっさと辞めて違う職場に転職するはずです。

実際、私が身を置いた営業の世界では、優秀な営業マンほど「より稼げるところ」「もっと、やりがいがある職場」にガンガン転職していきました。

しかし、営業の世界は「来るものは拒まず、去るものは追わず」といった実力主義で、比較的転職回数フィルターの影響が少ないですが、他の業種には当てはまりません。

本来、もっと実力を発揮できる場所がある人も、転職回数フィルターがある日本では簡単には転職に踏み出すことは出来ないというわけです。

そして、1度きりの人生の貴重な時間を、企業の歯車(社畜)に充てるのです。

1億総活躍なら、転職回数フィルターを撤廃すべき

安倍政権が1億総活躍を掲げていますが、転職回数フィルターがある日本社会では実現不可能です。
だって、チャレンジややり直しが難しいですからね。

ですから、政府は民間企業に対してくだらない口出しをするくらいなら、転職回数フィルターを法律で撤廃した方が日本のビジネス社会が活性化しますよ。

「転職回数が多い人は、またすぐ辞めるかもしれない!」

企業側はこのように思うかもしれません。
実際、採用には求人広告費など多大な費用がかかっていますから、当然といえば当然です。

ただ、その一方で人材が流出する企業は、社員が「この仕事(職場)なら頑張っていきたい!」と思わせるだけの魅力が無いという事実を認めるべきです。

まとめ

転職回数が多いと不利・採用しないという日本企業の風潮には疑問しか感じないというテーマをお送りしました。

人材不足といいながら、転職回フィルターで求職者を振り分けるようなナンセンスな現状が日本のビジネス社会を硬直化していると思うのですが、あなたはどのように感じましたか?


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